試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第37節・東京ヴェルディ戦)
11月30日は味の素スタジアムで東京ヴェルディ戦です。
先週の45分の浦和戦から始まり、チームはタイ遠征をこなしながら、来週の最終節まで5連戦というハードスケジュールを戦っている最中です。この東京ヴェルディ戦は、その3連戦目ですね。
場所は味の素スタジアム。
FC東京との多摩川クラシコでは毎年のように試合をしているスタジアムですが、東京ヴェルディ戦に限れば、実は2008年のJ1リーグ最終節以来となります・・・もう16年前ですね。
最終節だったため、忘れられないドラマが起きたゲームでもありました。
この年の川崎フロンターレは、関塚隆監督が体調不良によりシーズン途中で休養し、高畠勉監督が指揮をしていたシーズンです。
逆転優勝の可能性を残した中で乗り込んだ最終節の味スタ。
残留のかかっていた東京ヴェルディは、福西崇史が前半に退場となりながらも懸命に粘りを見せますが、川崎フロンターレがそれを振り切り、2-0で勝利。ほぼラストプレーでゴールに突き刺した中村憲剛のミドルシュートは圧巻でした。
ただ同時刻の鹿島が勝利したことでリーグ連覇達成。川崎の初タイトルはお預けとなり、2位でフィニッシュとなりました。
一方の東京ヴェルディは、降格圏にいたジェフ千葉が2-0からの残り数分での逆転劇を見せたことで、順位を抜かれる結果に。そして勝ち点で並んでいたジュビロ磐田との得失点差の末、自動降格の17位に転落。復帰してわずか1シーズンで、無念のJ2降格となりました。
忘れられないのが、試合後の光景です。
1年でJ2降格となった結果もそうですが、シーズン中の迷走もあり、試合後の東京ヴェルディサポーターは味スタにとどまり、フロントに対する抗議を行い続けました。12月の極寒のゴール裏で、社長が出てくるまで抗議したんです。
当時、現場を取材していたから覚えています。報道陣も残って見守りました。結局、立てこもりは7時間に渡って行われ、日付が変わる0時まで続きました(最後にフロントが出てきて説明)。
味スタでの東京ヴェルディ戦はあの最終節以来か・・・と、調べていて、なんだか感慨深いものもありましたね。
ちなみに2008年を知るフロンターレの現役選手はチームにいません。安藤駿介(2009年入団)、小林悠(2010年入団)、大島僚太(2011年入団)ですからね。いかに昔の話だったのか・・・自分も年齢を重ねたんだなと思います・笑。
というわけで、それ以来となる味の素スタジアムでの東京ヴェルディ戦の見どころになります。
※こちらは火曜日に行われたACLエリートのブリーラム・ユナイテッド戦のレビューです。デビューでゴールを決めた神田奏真には、帰国後のオンライン取材でゴールシーンを掘り下げて聞くことが出来たので、後日取材として追記しております。
では、プレビューのスタート!
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