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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第33節・ヴィッセル神戸戦)

10月29日は等々力陸上競技場でヴィッセル神戸戦です。

ホーム最終戦となりますが、2週間半ものインターバルを経て迎える一戦でもあります。

この期間に、チームとして何か特別な取り組みや新しい戦術を試したということはなさそうです。今までやってきたことを再確認したメニューが中心で、例えば週明けの公開練習ではサイドからの崩しを入念にやっていました。この練習について山根視来は「思い出す」という言葉で説明しています。

「もう一度、どういうところに侵入していくのか。そこに走る意味を思い出そう。そういう確認だったと思います。そこは浸透しているのかなと思います」

 受験直前の受験生と同じようなもので、このタイミングに何か新しいことをやるよりも、これまでやってきたことの総復習に費やした、ということなのだと思います。鬼木監督もトレーニング自体は、普段と大きく変わらない流れで準備していると言います。そこを尋ねてみたのですが、メニューの内容よりも選手の取り組む姿勢の方が大事だと述べていたのが印象的です。

「いつも変わらないですね。とにかく準備できることはしていく。そこだけだと思っています。トレーニングは、実際にはいいときもあれば悪いときもあります。それに左右されず、トレーニングのいい悪いではなく、選手が取り組む姿勢が大事。そういう意味では、いい集中力をもってやってくれています」(鬼木監督)

 なるほど。

普通の指導者は、自分の組んだトレーニングが良かったかどうかに満足しそうですが、鬼木監督は自分のメニューよりも、選手が取り組む姿勢がどうだったのかを重視している、というわけです。そして、そこに自信を持っているということは、この試合も良い結果が生まれそうな気もします。

 さて。試合の詳しい見所は本文でたっぷりと書いております。
今季のホーム最終戦。どんな顔ぶれがピッチに立つのか。そしてどんなサッカーを見せてくれるのか。楽しみにしたいと思います。

なお前節のレビューはこちらです。振り返りにどうぞ。

では、スタート!!

■「チーム全体でこの雰囲気の中に入っていきたい意欲を感じます。ここに来て新たな競争もありますし、前向きにとらえています」(鬼木監督)。多数の復帰者による影響と、気になるスタメン予想。センターバックコンビに注目すべき理由とは?

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