試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第7節・FC町田ゼルビア戦)
4月7日はUvanceとどろきスタジアム by FujitsuでFC町田ゼルビア戦です。
町田ゼルビアとは、クラブ史上初めての対戦となりますね。
J2時代や天皇杯といった公式戦を通じても、過去一度も対戦のないクラブとJ1の舞台で初対戦するのは、ここ最近はなかった気がします。直近だと2015年にJ1に昇格してきた松本山雅FC以来じゃないでしょうか。
Jリーグは今年からルヴァンカップにJ3とJ2も参加するレギュレーションになるため、J1の舞台で初めて対戦するクラブに出会うことはますます珍しくなりそうな気がします。
とはいえ、地域的な関係性で言えば、お互い近い位置にいるクラブです。川崎フロンターレの練習場がある麻生グラウンドと町田ゼルビアの練習場がある三輪緑山グラウンドも、そんなに遠くないですから。
ちなみに川崎フロンターレで言えば、小林悠は東京都町田市出身ですね。少年時代に所属していたサッカークラブは町田JFCでした。町田はサッカーが盛んな地域として有名です。
町田戦と言うこともあり、囲み取材では自身の少年時代の話題も出たのですが、町田市出身の北澤豪さんが主催したであろうサッカーイベントに参加したことがあったそうです。
「年に1回ぐらいですけど、いろんな選手が集まって、北澤さんとかがそういうのをしてくれたのかな・・・・わかんないですけど、なんか見に行った記憶はあるんです。記憶力があんまなくて、全然覚えてないんです(笑)」
それは町田出身のOBたちが集まったイベントのような感じですか、と尋ねてみると、「町田出身の人たちと、あとなんかその人たちで集めてやってたのだと、多分思うんですけど・・・」と、かなり記憶が曖昧な様子。彼は現在36歳。おそらく30年近く前の出来事でしょうし、思い出がおぼろげなのも仕方ありませんよね。
ただ、こんなエピソードを明かしてくれました。
「名古屋グランパスの帽子を持ってて、(イベントに)トレドって選手がいたんですよ。『トレドのサインをもらって』ってコーチに言ったら、カタカナでトレドって書いてあった。めっちゃ喜んでたんですけど、多分コーチが書いたもので、後で『(サインが)嘘だった』って言われた(笑)。その記憶しかないですね」
・・・あはは!!
少年の夢を打ち砕く、コーチが書いた偽物のサイン・笑。なおざっと調べたところ、名古屋グランパスエイトの歴代外国人選手にトレドという名前の選手は在籍していません。
おそらくですが、日本リーグ時代に、ラモス瑠偉と一緒に来日したブラジル人のジョージ・トレドだと思われます。
なお、なぜ名古屋グランパスの帽子を持っていたのか。本人は「なんでですかね。なんで持ってたんだろう。特に好きではなかったんですけど(笑)、名古屋グランパスの赤い帽子持ってましたね」と笑ってました。
将棋の羽生善治さんの少年時代、広島カープの野球帽をかぶって将棋大会でことごとく優勝しまくっていたことで、少年たちの間では「恐怖の赤ヘル少年」と呼ばれていたという有名なエピソードがあります。理由は、別に一家で広島カープファンだったわけではなく、人混みの中でも見つけやすいようにと両親が買い与えたそうです。もしかしたら、小林家も同じだったかもしれませんね。
そんな話もほどほどに、試合の見どころを語っていきたいと思います。多摩川クラシコ、神奈川ダービー、そして首位・町田ゼルビアと、タフな戦いが予想された3連戦の最後の一戦となります。
「首位にいるチームに勝つことで、他のチームからの自分に対する目線も変わってくると思います。なんとしても勝ちたい相手です」
橘田健人はそう力を込めました。では、どうやって戦っていくのか。ここからがプレビューとなります。
(こちらは前節のレビューになります。たくさんの方に読んでいただき感謝です)
プレビューのラインナップはこちら。
では、スタート!首位に勝ちましょう。
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