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鬼木フロンターレを読み解く講座Vol.2〜「失点を減らしながら勝つ」。そのために必要不可欠な「粘り強さ」を浸透させたシーズン序盤の我慢。試行錯誤を経てピッチで躍動し始めた選手たちと、そこにあった指揮官の舵取り。

どうも、いしかわごうです。

3月23日深夜に放送されたTBS「スーパーサッカー」で「データぜんぶ見る大作戦」なる企画が行われていました。今回は、Jリーグの歴代攻撃的監督KING ベスト10の発表。

歴代トップ10には7位に風間八宏監督、4位に鬼木達監督、そして1位に関塚隆監督と、川崎フロンターレで指揮を取ったことのある三人がランクインしておりました。関塚監督も風間監督も、それぞれのベクトルで「フロンターレ=攻撃サッカー」というスタイルを作り上げた功労者ですからね。

 そして「Jリーグの歴代攻撃的監督」で4位だった鬼木監督は、おまけとして発表された「歴代最小失点率監督」の部門で、なんと歴代1位に輝いております。1試合の平均失点数は0.902点(103試合で93失点)で、1試合平均1点を切った唯一の監督(2位のオリヴェイラ監督は1.024点)です。

もっといえば、攻撃部門も含めて両者にランクインしていたのはJリーグの歴代監督で鬼木監督のみでした。これにはMCの加藤浩次さんも「それだけ攻守のバランスが良いってことなんですねー」と感嘆しておりましたね。

 さて。こんなに説得力のある企画をやっていただいたおかげで、この「鬼木フロンターレを読み解く」の第2回も実に書きやすくなりました・笑。

 今回も就任初年度にあたる2017年のチーム検証です。シーズン序盤に鬼木監督の哲学をピッチ上でよりスムーズに体現していた、ある選手の存在。そしてシーズン終盤に一気に躍動し始めた小林悠キャプテンと谷口彰悟副キャプテンの関係性など、どちらかといえば、チーム作りにおける選手たちの役割にも目を向けた内容にもなっています。

記事は個々で購入できますが、全部で10回ぐらいの講座になるので、最後まで読みたい人はマガジンで買い切りしておいたほうがお得です。

なお第1回目はこちらからどうぞ。→鬼木フロンターレを読み解く講座vol.1〜未整備だった領域の定跡化。指揮官就任後に着手したチーム作りの初手を振り返ってみる。

では、スタート!

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