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ボクの夢がかなった日。

どうも。
キャプテン翼ライター・いしかわごうです。

本日6月4日、キャプテン翼マガジンのVol.2が発売となりました。


「キャプテン翼マガジン」は、今年4月に創刊された一冊丸ごとキャプテン翼だけの雑誌です。

隔月ペースの発行で、最新シリーズである「ライジングサン」の新作が3話一挙掲載されており、その他にはスピンオフの特別読み切りや、キャプテン翼にまつわる記事など「翼尽くし」で構成されているマガジンとなっています。

第2号となった今回は、SGGK若林源三をテーマに総力特集。

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若林源三のスピンオフ読み切り(後編)はもちろんのこと、巻頭対談では高橋陽一先生と川口能活さんが「若林源三を語ろう」というテーマで語ってますし、Jリーグの村井満チェアマンのインタビューでは、キャプテン翼の思い出を振り返りながら、若林源三も語ってくれています。

僕はというと、若林源三の独占インタビューを担当。そして現在も激闘が続いているドイツ代表戦のプレイバック企画として、フランス国際Jrユース大会決勝での全日本対西ドイツ戦の舞台裏ドキュメントを執筆させてもらいました。


創刊号では、翼くんこと大空翼選手にインタビューをしましたが、今回は「あの」若林くんこと若林源三選手です・・・・!


実はこの仕事は、僕のキャリアの中でとても大きな意味のあるものでした。


その話をしようと思います。


もう15年ぐらい前の話になるのですが、自分が駆け出しのサッカーライターとして活動し始めたばかりの頃、いくつかの夢や野望を持っていて、それを紙に書いていました。

全部は紹介しませんが(恥ずかしいので)、「自分の名前で本を出す」であったり、「自分が密着取材しているチームの優勝原稿を書く」など、サッカーライターとして仕事をしていく上で叶えたいと強く思っていた夢リストたちです。

気づけば、それらの夢は徐々に現実的な目標へと変わり、幸運にもその多くを叶えることが出来ました。サッカーに関する本も何冊か出させてもらいましたし、長く見続けてきた川崎フロンターレが優勝したことで、優勝原稿も世に出すことができました。本当にありがたいことです。

よく「夢や目標は紙に書くと実現する」と言いますけど、これはあながち間違いじゃないのかもしれません。

もちろん、紙に書いただけでは夢や目標はかないませんよ。でも毎日、この紙を目にして眺めていると、「じゃあ、どうすればいいのかな?」という自分への問いから、無意識のうちに具体的な行動も探すようになるんですよね。そこに秘密があるんだと思います。

ただそんな夢リストの中でも、「さすがにこれは叶わないだろうな」と思っていたものがひとつあったんです。


それが、「キャプテン翼の若林くんにインタビューすること」でした。

 紙に書きながらも、「さすがにこの夢は叶わないだろうなー」と思いながら、ずっと過ごしてました。どうすれば叶うのか、まるで糸口が掴めません。公言したり誰かに想いを伝えても、「じゃあ、知り合いの編集者に頼んで、若林くんのインタビュー企画をセッティングするよ」なんて展開にはなりませんから・笑。ある意味で、メッシやC.ロナウドにインタビューするよりもハードルが高いと思います。


僕がサッカーを始めたきっかけは、完全にキャプテン翼の影響です。

当時のサッカー少年がみんなそうだったように、僕も小学1年生の時に見たアニメを見て、瞬く間にサッカーに夢中になりました。そして好んでやっていたポジションがゴールキーパーだったのは、天才GK若林くんに憧れていたからです。

作者の高橋陽一先生がすごいのは、これまでのサッカー漫画と違い、シュートを決めるゴールシーンだけではなく、ゴールキーパーが横っ飛びでセービングする姿もものすごくカッコ良く描写したことがあります。まるで時間が止まって宙に浮いているような姿を描いて、それでいて、ダイナミック。そんな風にゴールキーパーを表現した漫画はこれまでなかったはずです。あの描き方は、高橋先生がキャプテン翼で編み出した発明の一つだったと思います。

特にこの若林くんは、小学生ながら「ペナルティエリア外のシュートは全て止める」という伝説を持っているほどで、サッカーを始めたばかりの自分には、どのキャラクターよりも輝いていました。彼のトレードマークであるアディダス帽子を親にせがんで買ってもらい、「若林くんみたいにシュートを止めたい!」と思って、よく練習したもんです。


ちなみに僕がおこずかいで初めて買ったコミックスはキン肉マンなのですけど、おこずかいをもらう前に親から初めて買ってもらったコミックスは、キャプテン翼の12巻でした。


明和FCとの死闘の決着がつく小学生編のクライマックスで、GKの若林くんは足の負傷の再発に苦しみながらも、再三のファインセーブで最後までゴールを守り抜くんです。この12巻は、何百回読み直したのかわからないぐらい読み込んでます。


・・・・若林くん好きである自分が語り出すと、本が一冊できてしまうボリュームになってしまうのでここらへんでやめますが、若林くんの影響がなければ、サッカーにも夢中になっていなかったと思いますし、少なくとも、サッカーに携わる仕事には進んでいなかったことでしょう。

そんなサッカー少年だった僕は、サッカーライターになりました。毎週のようにJリーグクラブの練習場に足を運び、試合の日はスタジアムで試合を取材することが日常になりました。

この時、いくつかの夢があったのは述べたとおりですけど、「自分の夢はキャプテン翼の若林くんにインタビューすることです」なんてことは、周囲に言ってもただの妄想だと笑われるだけなので、公言はせずに自分の中だけに留めていました。

そしてプロのサッカーライターになって15年。

今回、ついにその夢が叶ったんです。

・・・・あの若林くんにインタビューしたよ、俺!!

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若林源三選手がメディアのロングインタビューに応じたのは、これが史上初です。

どういう風にインタビューしたのかは企業秘密ですけど・笑、若林源三のインタビューに成功した最初のサッカーライターになることが出来ました。

ずっとサッカーの仕事に携わり続けていたこと、そしてキャプテン翼を好きでい続けていたこと、そうした継続とたくさん幸運も重なって、ついに若林くんにインタビューをするという夢を実現させることが出来ました。たまらなく嬉しいです。

もしタイムマシーンがあったら、小学生の時にキャプテン翼のアニメを夢中で見ていた自分に、「お前は大きくなったら若林くんにインタビューするんだぞ!」って伝えてやりたいぐらいです。

ちなみに今回のインタビューで、僕個人の長年のそうした熱い思いは誌面には一切出していませんし、あくまでサッカーライターとしての仕事を全うしてます。読者には何の関係もないですからね。

ただそんなボクの夢が叶った日ということで、その嬉しい気持ちをここで書き残しておこうと思いました。



さて。これを読んでいるあなたはどうでしょうか。

夢、持ってますか?

かなわない夢だと思って、諦めた夢たちはないですか?

このキャプテン翼には、ある有名なシーンがあります。それはフランス国際Jrユース大会決勝で優勝した後、翼くんはこんな優勝スピーチをしているんです。


ボクたちの夢はワールドカップで優勝することです。
かなわない夢かもしれない。
だけど夢を追うことは自由です。そして夢にむかって頑張ることはムダなことじゃない。すばらしいことだとボクは信じています。
“日本のワールド・カップでの優勝"・・・
それは一生かなわない、はかない夢かもしれない・・・・・・だけどおれは・・・おれ達は・・・いつまでもその夢に向かって走りつづけます。

夢が全部実現できるかどうかなんて、誰にもわかりません。努力が全て報われるとは思わないし、叶わない夢もきっとあるでしょう。忙しい日常に埋没してしまうと、その夢も気づくと忘れてしまうかもしれません。

でも願い続けて、その方向に向かって頑張り続けば、少なくとも、どんな夢にも近づくことはできるんじゃないかと思います。それは難しいけど、すごく素敵なことです。

それに、「・・・あっ、何だか夢に近づいているな」という感覚はすごく嬉しいことです。そして叶えることも出来ました。

ありがとう、若林くん。

このインタビュー原稿を書き上げてから、あらためてそんなことを思いました。


長々と書いてしまいましたが、個人的にも、忘れられない一冊になったキャプテン翼マガジンvol2。本屋で見かけた際にはぜひ手に取ってやってください(そして、そのままレジにGO!)。

なお、vol2発売記念として創刊号(vol.1)に掲載された特別読切「おれが若林源三だ!!~SGGKの誕生~<前編>」が期間限定で公開されています。noteで読めるので、ぜひどうぞ。

この特別読切「おれが若林源三だ!!~SGGKの誕生~」の後編はVol.2で読めます。よろしくどうぞ!!



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サッカーと将棋をコンテンツ化するフリーランスです。Number Webなどに寄稿。著書は「将棋でサッカーが面白くなる本」、「川崎フロンターレあるある1&2」など。「サッカー脳を育む」、「サッカー上達のためのマインドとメソッド」など中村憲剛の著書の構成も担当。
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