「ゲームを慌ただしくしたのは、真ん中の自分のせいだと思います」(板倉滉)。舵取りの難しい試合だったからこそ、ボランチに求められていたゲームコントローラーとしての仕事。(ACL第4節・広州恒大戦:0-0)
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「ゲームを慌ただしくしたのは、真ん中の自分のせいだと思います」(板倉滉)。舵取りの難しい試合だったからこそ、ボランチに求められていたゲームコントローラーとしての仕事。(ACL第4節・広州恒大戦:0-0)

 等々力競技場でのACL第4節・広州恒大戦は、0-0のスコアレスドローでした。

前半の内容を考えると、負けなくてよかったのかという気持ちが強くなりますし、後半の内容を思い出すと、勝てた試合だったという気持ちが強くなります・・・つまり、そういう試合だったということです。

強すぎる風や、濡れたピッチなどプレーする上では様々なストレスのあった90分でした。それだけに試合中の選手たちも試行錯誤していた跡が、取材を通じて感じられました。

結局は、それをひっくるめてチームとしてどう強くなっていくのか、なわけですけど、チーム作りは簡単な作業ではないとあらためて感じます。

ちなみに、こういうときに自分が思い出すのは、オシムさんの有名なこの言葉なんですよね。

「家を建てるのは難しいが、崩すのは一瞬。サッカーもそうでしょう。攻撃的ないいサッカーをしようとする。それはいい家を建てようとする意味。ただ、それを壊すのは簡単です。戦術的なファウルをしたり、引いて守ったりして、相手のいいプレーをブチ壊せばいい。作り上げる、つまり攻めることは難しい。でもね、作り上げることのほうがいい人生でしょう。そう思いませんか?」

そんな言葉を噛み締めながら、書いたのがこの試合のレビューです。ラインナップはこちらです。

1.「ゲームを慌ただしくしたのは、真ん中の自分のせいだと思います」。広州の圧力に屈した前半の出来を悔やんだ板倉滉。舵取りの難しい試合だったからこそ、ボランチに求められていたゲームコントローラーとしての仕事。

2.「リスクを負わないでシンプルに前を使うところ。そこらへんは割り切っていました」。前半の谷口彰悟が狙っていた「ラインを飛ばした組み立て」。その意図を読み解く。

3.劣勢における的確な判断とセービング、そして落ち着き。さすがだった守護神チョン・ソンリョンの「経験値」。


4.「チャンスが確信的であるときは自分もネットも出て行った。その回数も意図的に増やせていけばいい」(中村憲剛)。ゴールを奪うために必要なものとは何か。そして「トップ下・ハイネルをどう機能させるか」という命題に、チームはどう向き合ったのか。

5.「覚えてくれてたみたいです。なんかコミュニケーションを取ってくれた」。試合後のミックスゾーンで、現役ブラジル代表・パウリーニョからユニフォームを受け取った中村憲剛。

以上、5つのポイントで約7000文字です。ちなみにポイント5はおまけとして、読んでください。

なおプレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(ACL第4節・広州恒大戦)

では、スタート!

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いしかわごう

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サッカーと将棋をコンテンツ化するフリーランスです。Number Webなどに寄稿。著書は「将棋でサッカーが面白くなる本」、「川崎フロンターレあるある1&2」など。「サッカー脳を育む」、「サッカー上達のためのマインドとメソッド」など中村憲剛の著書の構成も担当。