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鬼木フロンターレを読み解く講座vol.30〜自分たちの大切なものを取り戻せ。

鬼木フロンターレを読み解く講座、Vol.30です。

2019年シーズンの第8回目になります。

 夏場の多摩川クラシコは大一番となりました。
首位・FC東京との勝ち点差は7。3位のフロンターレは1試合未消化なので、実質的には4〜7差の状態ですが、これは延期になっているサンフレッチェ広島戦を終えてから計算できる話です。

 直接対決ということで、そういう試合は6ポイントマッチとも言われます。谷口彰悟が同意します。

「お互いに頂点を目指してやっている中での重要な勝ち点の奪い合い。直接対決は6ポイントの価値があると言われますし、そのぐらいの価値がある試合だと思います。直接対決で勝って差を縮めるのが一番ダメージを与えられる。なおかつ多摩川クラシコということで、勝ち点も大事ですが、それ以上に価値のあるゲームになっていく。それぐらいの大一番といって良いと思います」

リーグ戦のここ数試合を振り返ると、「鬼木フロンターレらしさとは何か?」を考えさせられるような戦いが続いています。

 ボールを持って相手を押し込み、敵陣で窒息させる。ボールを奪われても、切り替えを早くして奪い返しに行き、苦し紛れになった相手にクリアを選択させて、そのセカンドボールを回収し、再びハーフコートで押し込み続ける・・・本来は、そういう攻守で圧倒するサッカーを標榜していたはずです。そして、それがあってのリーグ2連覇でした。

 しかしここ最近は複数得点を奪うような試合が少なく、ボール保持率も高くありません。前節のサガン鳥栖戦の前半に限れば、前線からの守備がはまらず、サガン鳥栖が52%、フロンターレが48%と、鳥栖にボールを握られる展開になりました(DAZNのデータによる)。後半は巻き返しましたが、結局、試合は無得点で終わっています。

 あれから一週間を経て臨む首位のFC東京戦。シーズンの勝負所を迎えていました。

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では、ここからが本題です。スタート!

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