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2016年2ndステージ・川崎フロンターレ総集編レビュー

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2016年8月の記事一覧

今季J1最多となる200ボールタッチを記録するも、試合運びには「正直言うと、消化不良」と話した中村憲剛。その真意とは?/ ワンポイントレビュー:リーグ2nd第7節・ヴァンフォーレ甲府戦:4-0

今季J1最多となる200ボールタッチを記録するも、試合運びには「正直言うと、消化不良」と話した中村憲剛。その真意とは?/ ワンポイントレビュー:リーグ2nd第7節・ヴァンフォーレ甲府戦:4-0

 等々力競技場でのヴァンフォーレ甲府戦は、4-0で勝利。

 先制点を取るまでにやや時間がかかっただけで、終わってみれば、力の差をそのままスコアに反映できたと思います。下位にいる甲府を、まるで寄せ付けませんでした。力の差を考えたら、むしろ5-0、6-0にしないといけない試合だったかもしれません。

 チームは年間首位をキープ。「リーグ戦16試合負けなし」、「大久保嘉人のJ1通算170ゴール」、「小

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窮屈だった右サイドと、広大だった左サイド。「自分たちの距離感」で守ってボールを奪うサガン鳥栖に、「自分たちの距離感」でボールを回して攻め込めず。 / ワンポイントレビュー:リーグ2nd第8節・サガン鳥栖戦:0-1

ベストアメニティスタジアムで行われたサガン鳥栖戦は0-1で敗戦。川崎フロンターレとしては、リーグ戦17試合ぶりの黒星となりました。

 様々なことが裏目に出た展開となり、試合内容からすると、GKソンリョンが踏ん張ってくれなければ、大量失点を喫していた可能性もありました。それを最少失点でとどめたように、負けはしたものの、今年のチームは「負け方」も去年までとは違うと感じたのも事実です。

 それに、勝

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1点差を勝ち切れる強さを支える今季の守備陣。「ここで試合をするのは3回目なので」。大アウェイでも冷静だったチョン・ソンリョンの経験値。(リーグ2nd第9節・浦和レッズ戦:2-1)

1点差を勝ち切れる強さを支える今季の守備陣。「ここで試合をするのは3回目なので」。大アウェイでも冷静だったチョン・ソンリョンの経験値。(リーグ2nd第9節・浦和レッズ戦:2-1)

 埼玉スタジアム2002での浦和レッズ戦は2-1で勝利。

 埼スタの大アウェイで勝ち切るのは、簡単ではありません。
なによりこの試合は首位攻防戦。浦和サポーターの気合いもとても入っていて、キックオフ2時間ほど前に報道関係者用のバスに乗って報道入口に入る際、ちょうど浦和サポーターがバス待ちをしている時間帯だったんです。

 いつにない緊迫感の漂う雰囲気で、車内一緒だった浦和を長く取材している顔なじ

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「代表で抜ける選手もいる。チームでまとまって動ける時間はないので、あのタイミングしかないと思った」。惨敗直後のピッチで、中村憲剛が円陣を組んだワケ。/ ワンポイントレビュー:リーグ2nd第10節・柏レイソル戦:2-5

「代表で抜ける選手もいる。チームでまとまって動ける時間はないので、あのタイミングしかないと思った」。惨敗直後のピッチで、中村憲剛が円陣を組んだワケ。/ ワンポイントレビュー:リーグ2nd第10節・柏レイソル戦:2-5

 等々力陸上競技場での柏レイソル戦は2-5の敗戦。

この柏戦に臨むにあたって、中村憲剛はこんな警鐘を鳴らしていました。

「チャンスをどれだけ決め切れるか。浦和戦は向こうが外したし、こっちが決めただけ。逆の結果になってもおかしくなかった。夏場は一撃必殺じゃないけど、1点取っただけでも変わるので」

 天王山だった前節の浦和戦は素晴らしい結果でした。巡ってきたチャンスは多くはなかったものの、その少

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