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果たしてAIは中新田打刃物について答えられるのか?

世の中、AIだAIだとやたらとうるさいので、AIに中新田打刃物について聞いて見ました。

まず最初はGTP-4の回答

GTP-4

いつから旧中新田町は新潟県燕市になったんだろうか?(苦笑)工業用金属製品で有名? いつから?(苦笑)

どうも最初のパラフラフは完全に燕三条のどっかのウェブサイトに掲載された文章を参考にして生成しており、まったくの問題外の回答だ。

うーむ・・・・先が思いやられるなぁ。

次にGTP-3.5の回答

GTP-3.5

今度は中新田打刃物は、岐阜県関市の工芸品だと回答してきた。それ以外の文章は問題なさそうに見えるが、最後の「独特の刃文も特徴」と書いていることから関刃物の文章をひっぱてきたと思われる。これも論外だ。

次に、Gemini(旧Bard)の回答

geminiはリアルタイム検索なのでだいぶ正確な回答をしてきた。99%正解といって間違いありません。最後の1%は道の駅では売ってないからです。どこかのWebページが「道の駅で売っている」と間違ったことを書いたのひっぱってきたのかもしれません。

次にCopilot(旧Bing Chat)の回答

こちらもリアルタイム検索なので、情報は正確でした。ただ、Geminiと比べると情報量はグッと減り、物足りなさを感じます。

以上、4タイプのAIを使って中新田打刃物を検索してみたわけですが、ChatGTPに関してはお話にならないレベルの回答で使い物になりません。

上記の本の中で新井先生もおっしゃってましたが、けっきょくのところAIは最適な情報を膨大な数のWebサイトからひっぱってきているだけで、自分で考えてるわけじゃありません。

なので、極端に情報量が少ない中新田打刃物のことを聞いても、その少ない情報の中から有効な情報を抽出してもっともらしい回答をしているだけにになります。

これが例えば、関刃物、土佐刃物、燕三条などの有名刃物産地のことを聞けば、膨大な情報がネット上にあるので回答される情報も正確になる可能性があります。

そうしたことを理解したうえで、AIを活用するのならいいのですが、昨今のなんでもかんでもAIだAIだという風潮にはちょっと斜に構えてしまいます。

特に最近はAIの文章作成能力を使ってアフィリエイト用のページの文章をぜんぶAIに書かせるという非常に荒いやり方の手法もあり、不正確なページがどんどん生み出されていっています。今後、こうした不正確なページの排除したい企業側とAIを使って稼ぎたいライター達のいたちごっこの解決が必要ではないかと思います。

まぁけっきょくのところ、情報なんてAIに聞くまでもなく、いままで山ほどあったわけですから、情報を取る側のスキルや誰から信憑性のある情報を得るかということ自体に変わりはありません。

ちなみに、最後に英語で中新田打刃物のことをAIに聞いてみました。
その回答がこちら。

もう回答がむちゃくちゃすぎて文章が破綻しているレベルです。

まぁ逆に言い換えれば、AIが正確に答えられる情報がweb上に非常に少ないということの裏替えしでもあるので、AI様にちゃんと答えてもらえるようにがんばっていきたいと思います。

それでは今日も良い1日を!

書き手:遠藤

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