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AIと共に歩む企業の未来 - 石川樹脂工業株式会社のChatGPT part2

はじめに

石川樹脂工業は、様々な業務において自動化技術を活用し、作業の効率化を図っています。本連載では、その中から代表的な事例を紹介し、ChatGPTなどのツールを活用した取り組みについて詳しく解説します。まず最初に、塗装工程における事務作業の自動化事例についてご紹介します。

事例1:塗装工程の事務作業自動化

塗装工程では日々複数の作業者が携わっているため、作業日報の作成やデータ管理が重要なタスクとなっています。これまでは発注番号・製品名・生産数・作業内容・作業者名・作業時間などを作業者が紙に手書きしており、そのあとExcelに入力するという作業が行われていました。
さらに、VBAを使用して作業日報と売上金額を自動で作成した上で、そのファイルをSlackで共有する形をとっていました。
しかし、この手法では以下の問題点がありました。

  1. 作業者5人分の日報をExcelでまとめるために平均3時間を要していた

  2. Slackへの投稿・報告のために作業日報と売上金額を作成する必要があった

  3. 作成したファイルがPC上で整理されておらず、データ収集と分析が困難だった

  4. 生産履歴はSlackで報告されたExcelファイルを参照するしかなく、過去のものを確認するためには遡るため時間がかかっていた

これらの課題を解決するため、石川樹脂工業では自動化手法を導入しました。

導入手法と改善内容

具体的な導入手法と改善内容は以下の通りです。

  1. 個々の作業報告をGoogle Formとし、作業場にいながら報告業務を行えるように

  2. 報告すべき内容を精査し最小限にすることで、記入にかかる時間を短縮

  3. 個々の作業報告を集約した「作業日報」の作成も、Google Apps Script (GAS)を使用することで自動化

  4. 作業日報はGoolge Driveへ格納されるため、閲覧権限さえあれば場所を選ばずにアクセスが可能に

改善結果

上記の改善により、以下の結果が得られました。

  1. 作業日報をまとめる3時間が丸々削減された

  2. 生産履歴へのアクセスが容易になり、稼働率や製品割合などの分析が自動化できた

まとめと次回予告

石川樹脂工業では、塗装工程における事務作業の自動化に成功しました。従来の手作業からの脱却により、作業効率が向上し、データの収集と分析が迅速かつ正確に行えるようになりました。今後の連載では、さらなる事例を紹介し、石川樹脂工業の効率化における取り組みを探っていきます。


前回の記事(part1)はこちら!

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