なぜ同居したんだろう①

同居したのは三年前。
私は父の遺したローンの残ったマンション。
母は徒歩十分ほどのところのマンション。
今思えばその距離が必要だったのだ。

たまたま見てしまったマンションの中古情報。
築三十年だが私の理想の景色を持っていたマンションだった。
公園が目の前にあってリビングから緑が広がっている。

広くて高い笑
私も打算もあって、なんとなく持ちかけた話がトントンと進んで、その部屋に母と住むことになった。
床下配管も交換して、フルリノベーションをした。

お金の話は複雑になるが、内訳はこうだ。
マンンションは祖母が買った(7000万)
東京に出てくるときに気軽に泊まれるようにワンルームマンションを考えていた折だったから、一部屋取れる広いマンションでもいいということで話が進んだ。

リノベーション代は母が出した(1800万)
ちなみに私は父のマンションを売却したのち、もうとっくに時効になっていた母の実家が父に貸していた借金を返済した。(2000万)

私にお金がもっとあったらいいのだろう。
もちろん夫に貯金がないものも残念でしかない。
そもそも私が身の丈にあった生活を求めていればよかったのだと思う。
父の遺したローン付きのマンションに住み続けていればよかったのだろう。
ただもう暗い過去と歴史の積み重なった家に縛られるれるのはうんざりだった。
それから孫が産まれて毎週可愛がってくれている母の様子を見ていて、同居もうまく行くだろうなとそのときは思った。

メリットデメリットも当時は考えた
懸念される問題は「私が母との同居に耐えられるか」ただそれだけだった。
夫も娘も適応できるし、大丈夫だよという。

ただ私自身が当時から潜在的に懸念していたことが
今噴出したというそれだけだったんだ。

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