産休クッキーは準無敵表現
良い人ぶる訳じゃないが、私は産休クッキーをもらっても「あざーす 美味いっす」と返す場合が殆どで、あまり気に留めることはない。
しかし、産休クッキーに対して不快に思う人もいる。その気持ちはわかる。
これは産休クッキーが準無敵表現だからではないかと思う。
自分語ではあるが、無敵表現とは表だって批判されることがない表現を指す。
準無敵表現は、例えば子供の演奏会、子供からのプレゼント、そして産休クッキーである。
それらの表現に対して批判の矢印を向けることが側からみて野暮にあたるため、批判されにくい表現でる。批判されることがないわけではないため、準とした。
この準無敵表現の傾向として、その表現の質が問われることがない場合が多い。だからその準無敵表現の表現者は質を考えなくなっていく。
演奏は徹底されていないし、プレゼントは相手に寄り添ったプレゼントではなく、「自分のあげたいもの」、産休報告プレゼントもしかり。
例えばこの産休クッキーの質を極端に上げたとしたら産休3兆円だと考えて欲しい。
これもらって不快に思う人って殆どいないわけなんです。極端だけど、質を上げさえすれば不快に思う人を減らすことはできなくはない。
しかし、準無敵表現を行う人たちは質を気にしない。それは準無敵表現は表立った批判の矢印から守られているためだ。その状況に慣れてくると、私のプレゼントって嬉しいでしょ?素晴らしいでしょ?と考えるようになる。相手のことを配慮せず、質も低いものなのにも関わらず。
とはいえ、みんな表立って批判できない。だからこそSNSでの批判が目立つようになっていく。
もちろんこの産休クッキーへの批判は、嫉妬や仕事量の増加による怒りも含まれている。
ただ、他人に対してなにかしらの表現をするならば、少なからず質を気にして相手のことも少なからず考えて行って欲しいとおもう。
人と会話するのは良いことだからといって雑にタメ口を使ってしゃべったら期待値マイナスなのと同じで、雑な表現するくらいなら何もやらない方がマシなのかもしれない。
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