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「はだいろ」という色が昔はあった!

「日経ビジネス」(2021.3.31更新)によれば、昔クレヨンなどの中にあった「はだいろ」が、社会の変化を受けて2000年頃から、「うすだいだい」や「ライトオレンジ」「ペールオレンジ」などの名称に変更されたそうです。

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そのきっかけは、「地方都市を中心に全国の学校に外国人の子供が急増」したため、「様々な人種の子供たちに対して『はだいろ』という言葉を使うのは違和感があると」考える人々が増えてきて、「業界自身が『多様性の時代』の到来を予見し、リスクを最小化するため自ら修正した」そうです。

「はだいろ」は、絵の具の場合は「ジョンブリアン」(Jaune Brillant、「輝くような黄色」という意味のフランス語)に相当します。

絵の具の「ジョンブリアン」は使うべきではない、と昔から言われてきましたが、これは人種の肌色の問題を考えて言われたものではないようです。(肌色は実物の色に合わせて、そのつど混色で作れ、という主張からです。)

「はだいろ」とは直接関係がありませんが、化粧品の「美白」とか「ホワイトニング」という言葉は、欧米社会では、なんと「白人至上主義を連想させる」そうで、日本でも問題になっているそうです。「差別語を使っているのでは?」という言葉狩りを恐れて、日本のメーカーも別の名称に切り替えつつあるようです。

日本人の文化では平安時代ごろから「色白」が美人の条件になっていましたが、これからは「色白」も安易に使うべきでない言葉になるかもしれませんね。

SNSで発信する方の場合、特に要注意でしょうか?

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