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お金について

この記録を書いているのが出発の5日前。
1ユーロが限りなく160円に近づき、
さらに進んだ円安に気絶寸前だったが、
もう後には引き下がれない。
円安で大変だったということも
思い出の一つにするしかないと腹をくくった。

コロナ禍を経て、原油価格の高騰など様々な要因から、
運輸・旅行業界も経営に苦しんでいるのはよく理解できる。
私のような一般人にとって、今や
海外旅行は再び高嶺の花となってしまった。
今回も航空券を手配するだけで、
ハイスペックなノートPCが買えてしまうくらいだった。
もちろん、海外に行けるほどマイルもたまっていない。

行って帰るだけでこんなに費用がかかるなんて…。
航空券の購入ボタンを押すときは心拍数と体温が上がった。
こんなに高い航空券を買ってもいいのだろうかと、
一種の罪悪感も感じてしまった。

もともと私は常にコスパ優先、
安くてお得なものを手に入れることに喜びを感じているタイプで、
時間とか快適さとか見えない価値に対してお金を払うことがとても下手。

けれど、旅行に関する費用については
ある瞬間から、開き直ってこう考えるようにした。

例えば仮にトータルの費用が100万円だとしたら、
100万円分の経験と体験をしてくればいいだけのことだ、と。

安くていいものを手に入れられたら、それはそれで嬉しい。
高いものが何でもかんでもいいものかと言えば、多分そうでもない。
でも高い買い物をしてもそれに見合う経験が出来たら、
それで十分元を取ったと言えるのではないか。

お金に対する価値観、上手なお金の使い方は、
旅を経験することでも磨かれるのだ。


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