名もなき心
『言葉の企画2020』
3回目の講義は『名付けの力』
過去2回のように『〇〇の企画』ではなく、力。
そこまで言わせる名付けの力って。
部屋を見回してみる。
机、扇風機、花のない花瓶、
窓から見える空、最近ずっと漕がれていないエアロバイク、、、
名前のないものなんてひとつもなさそう。
ん?
エアロバイクとかってまだ名前じゃないか。
「吾輩は猫である。名前はまだない。」って言うし。
ここでは猫は名前じゃない。エアロバイクもだ。
そして名前がないから、俺は漕がないのではないだろうか?
名付けよう。
愛着のわくのがいい。
うーん、、、、
、、、
やっぱり、やめておく。
俺がエアロバイクを、まみちゃんとか呼んでいたら完全に変態だ。
危なかった。
やはり名前には何かある。
名付けられたほうも、名付けたほうも影響を受ける。
名付けた側のほうが、影響はたぶん大きい。
夏目漱石が猫に名前を付けなかったのも意味があるにちがいない。
じゃあ、講師の阿部さんのいう「自分の心に名前を付ける」とどうなるんだろう。
楽しみだ。
名もなき花は、名前のない花ではなく、名前を呼ばれることもない花。
呼ばれることを待ってるかもね。
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