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チーム作り・組織開発、人材育成の仕事に関心を持ち、携わってきたことの原点

これが、初めてのnoteの投稿です。

noteを書こうと思い立ってアカウントを作成してから、1年以上も何も書かずに過ごしてきました。
だから、ここで書くのを諦めても誰にも何の支障もないわけですが、若干名の人たちの応援に背中を押されて、恥を忍んで書いてみることにしました。


自己紹介と、noteで書こうと思っていること

手始めに、少しだけ自己紹介をします。
アメリカのIT企業で人材育成や採用を中心とした人事の仕事に関わった後、ヨーロッパの製薬会社に転職をして組織開発・タレントマネジメント・事業部人事(人事ビジネスパートナー/HRBP)を経験しました。
その間、ありがたいことに、人事組織のマネジメントをする機会もいただきました。
その後、チーム作りや組織マネジメントの面から、何かを目指してチームで挑む人たちのお役に立ちたいと思い、コーフライヤーという会社を始めました。

このnoteでは、組織開発や人材育成に関わる仕事をしている(してきた)なかで、自分自身が心に留めておきたいことを書いてみようと思います。
もちろん、「さぞかし面白いものを書く自信があるのですね?」などなど、という世間の声が聞こえてくるようで躊躇するのですが。
ただ、結果的に、それが読んでくださる方々の何かのきっかけになるようなことがあるならば、それはそれでとても嬉しく思います。

僕にとっての原点と原体験

さて、振り返ってみると、僕とチーム作りというテーマとの出会いは、偶然で避けられない状況から生まれました。
僕の職業人としてのスタートは、比較的規模の大きい外資系のコンサルティング会社から始まりました。
そうした会社には華々しいイメージがあるかもしれませんが、当然泥臭い仕事もありまして、ある時、僕は社内屈指の難産のプロジェクトに配属されました。
当時川崎市内に住んでいたにも関わらず、都内沿岸部のビジネスホテルに1ヶ月間滞在するという生活になったこともありました。

たしか入社3年目の頃だったと思いますが、そのプロジェクトであるチームを任されることになりました。
上述のようなプロジェクトの状況ですから、みんな疲弊し、苛立っていました。
一方で、お客さんと僕たちの会社はプロジェクトの進捗を巡って危機的な緊張関係にあり、何とか目の前のミッションを達成しなければならない状況でした。

チームのミッションを達成するためには、協力会社の熟練のプログラマーの皆さんの協力が何がなんでも必要でした。
ただ、こちらはITの基礎に毛が生えたくらいの知識しかない若造なわけで、何をどのようにしたら、その困難な状況で皆さんの協力を得ることができ、学び、仕事を完成させることができるのか、さっぱり分かりませんでした。
今考えると、よく手探りでやったなと思いますが、僕のチーム作りや人材育成への関心の原点と、原体験はここにあると思います。

そして3、4年と働いていくうちに、僕の働きかけで人のやる気に少し火をつけることができたり、人の背中を少し押すことができたり、そういうことが自分の仕事の原動力になっているようだということに気づくようになりました。
もちろん、多くの失敗をしましたし、人を傷つけたり傷つけられたりしたこともありました(今でもですが)。
ただ、あれこれと仕事の機会を与えていただくなかで、「ああ、やっぱり、自分はそういうことが好きなんだな」と徐々に分かってきたのだと思います。

この本の存在を思い出す

このように仕事を通じて経験してきたことを振り返る時、ミルトン・メイヤロフという哲学者の『ケアの本質−生きることの意味−』という30年以上前に出版された本の存在を思い出します。

この本の序章の一節をご紹介して、この文章を終わりにしたいと思います。

一人の人格をケアするとは、最も深い意味で、その人が成長すること、自己実現することをたすけることである。(中略)相手が成長し、自己実現することをたすけることとしてのケアは、ひとつの過程であり、展開を内にはらみつつ人に関与するあり方であり、それはちょうど、相互信頼と、深まり質的に変わっていく関係とをとおして、時とともに友情が成熟していくのと同様に成長するものなのである。

僕自身は、ここに書かれたことを十分に理解できてもいないし、実践できてもいません。
ただ、そういう風でありたいんだということに深く結びついていると感じます。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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