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「ATDC」ボランティアについて

2月7日〜9日、石川県能登で開催された
「アジアテレビドラマカンファレンス」に
学生ボランティアとして参加してきました。

スタッフとして仕事をこなしつつ、休憩時間を
利用して講演を聞いたり、偉大な先輩方へ挨拶
させていただいたりして、楽しい時間を過ごす
ことが出来ました。

ここでは、私の師事する久松真一先生のお話を
聞いて、感じたことを喋っていきたいです。

「本職の人が喜ぶドラマを」
保護司のドラマを書いた時に本職の人に喜んで
もらった話から、リアリティの大切さを伝えて
いただきました。
これと似たようなことで、私は常々思っている
ことがあります。それは「当事者が不快になら
ない」ことです。私は神経障害を患っているの
ですが、何度か自分と同じ病気の人が創作物で
取り上げられているのを見たことがあります。
その度にリアリティの無さにがっかりし、その
病気に対する間違った知識やイメージが広がる
事に不快感を覚えています。あまり認知されて
いない職業や病気や考え方は、確かにドラマを
作る上で魅力的な題材になり得ます。しかし、
当事者を傷つけていないか、喜んでもらえるか
しっかりと考えて制作していきたいものです。

「感動は心に残る」
久松先生は最近のテレビドラマについて、刹那
的な快感を得られるドラマは多いが、心に残る
ような感動を与えるドラマは少ない、と言って
いました。
私が書く脚本も快感を意識した描写が多いので
偏り過ぎないようにしていきたいですね。仕事
としてやっていくためには、他の人には難しい
ことをやってのけるのが近道だと思うので。
感動を与えるドラマが少ないのは、時代も関係
しているのでしょうか。当たり前のことですが
年を重ねるにつれて新しい企画を考えることは
難しくなっていきます。時代に合わせた快感を
描く事は出来ても、普遍的な存在である感動を
書き続けるのは難しいのかもしれません。また
「Z世代は感動が苦手」という話を聞いた事が
あります。ショート動画が流行するなど、短い
時間でサクッと娯楽を得ようとする世代的には
感動は少し重たいのかもしれません。
と、これ以上続けると卒業論文の内容に入って
きてしまいそうなので打ち切ります笑。

2月も残り少なくなってきました。
ヤンシナに向けて頑張らなければ。
その後は引越しや新生活の準備などがあるので
次回更新は3月末を予定しています。