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「WDRプロジェクト」について

2022年夏。まだ「就活」の二文字が脳内を
彷徨っていた時期にゼミの先生からいただいた
お話。それが「WDRプロジェクト」への応募
でした。

結論から言うと一次審査落選。
しかし、確かな学びを得ることが出来ました。

このプロジェクトは、シリーズドラマの放送を
目標にしており連続ドラマの「第1話」を執筆
して推敲していくのが活動内容だと発表されて
いました。
一次審査は15枚シナリオ。それを聞いた私は
15分ではなくて15枚なら、メンバーとして
選ばれた後のことも考えて1200字原稿用紙
(手作り)を使って連続ドラマの1話を書こう
と思ったわけです。捕らぬ狸のなんとやら。
落選理由は「つまらなかった」に限るでしょう
が、よく考えてみれば人より長いイコール凄い
ではなくて、イコール短い文章で伝える技量が
無いってことなんですよね。別に「人より多く
書ける自分カッケー」って思っていたわけでは
ありませんが。
落選当時はめちゃくちゃ悔しかったです。
渋谷に面接行く気満々だったので笑。

ですが、この「WDRプロジェクト」に向けて
書いていく中で大きな成長を感じることが出来
ました。具体的に言うと、それまで苦手だった
構成を楽しく考えられるようになったんです。

これは「WDRプロジェクト」のインタビュー
等でも言われていた気がしますが、現行の脚本
コンクールの基本は「単発ドラマ」であって、
「連続ドラマ」ではありません。連続ドラマを
将来書きたい脚本家にとっては、エネルギーを
全てぶつけられる場所がない……とこれまでは
思っていました。

構成が苦手だった私は連続ドラマの1話を意識
して書くにあたり、当時放送終了したばかりの
NHK『正直不動産』を参考にしました。その
時に気づいたんです。連続ドラマの1話には、
そのドラマの全てが詰まっており、単発ドラマ
としても通用するということに。

その考えに至った瞬間、自分の執筆エネルギー
全てをぶつけられるようになり、苦手であった
構成もワクワク出来るものとなりました。

その発見を与えてくれた『正直不動産』並びに
「WDRプロジェクト」には感謝しています。

ということで、次回の記事ではそんな「WDR
プロジェクト」落選作品『裏の守護神』を掲載
しようと思います。
家族と野球を観ている時に浮かんだ作品です。
良かったら読んでください。