「美味しいカレーでも食べに行こう」
ちょっと前に、「美味しいカレーに救われた話」
いや、結局は、「あるチームメイトに救われた話」なのかもしれない。
実は、最初につけようと思っていたタイトルは、「身体の疲労と心の疲労」です。
なんか重いなと思ってやめました。笑
心の疲労って今までそんなに感じたことがなかったのですが、この前、あぁこれか、と感じたので書いておこうと思います。
やばいって気がつくまでと、そこからどう立ち直ったか。
うん、ほんと、しんどかったな。
なんかおかしいかも
いつもよりちょっと疲労が抜けないだけ。
いつもより練習がハードな時期だからしょうがない。
そんなふうに、どんどん溜まっていく身体の疲労とともに、少しずつ心も疲労していたんだと思います。
どこかが痛くなって、良くなったと思ったら、庇っていた違う場所が張っちゃって、その繰り返し。
たまにそういうことはあったけど、練習をやりながら治すことができていたのに、それができなくなっていって、日に日に増えるセルフケアと物療の時間。
トレーナーさんにケアをしてもらう回数も多くなって、試合に出てないくせに申し訳なくって。
なんでこんなに痛い思いしながら、またその痛みに追い打ちをかけるようなことをしているんだろう。
そんなことを思う日が増えていきました。
今日の練習頑張れるかな
いつからか、練習を抜けた方がいいかもって思い始めました。
今の私は、練習をしているだけ。
本当にそれだけ。
今だから言えるけど、週末の試合のことなんて考えられない日もありました。
練習前に、今日の練習頑張れるかなって不安になるんです。
こんな感じで練習をしてしまうなら、みんなに迷惑だし、抜けた方がましだ。
でも練習を抜けるなんて、そんな勇気はそもそもなくて。
でも身体は痛くって。
なんとか誤魔化して、自分自身に嘘ついて、仮面被って…
サッカーが楽しくなかったです。
解決方法
どんだけ調子が乗らないときでも、どんだけ疲れていてやる気が起きないときでも、
・ご飯をちゃんと食べること(栄養考えて)
・睡眠時間を確保すること(8時間以上)
・練習前のルーティンを崩さないこと
この3つはぶらさずにしていました。
この時期に1番恐れていたことは、大きな怪我をすることです。
自分で自分のことを危ない状態だと思っているのに、ここで怪我をしてしまったら、いよいよ精神的に病んでしまうのではないかと思ったからです。
そして、これが私にとって最も大事なことだったとあとから気がつくのですが、それが遊ぶこと。
なんだよ、そんなこと?って思うかもしれないけど、
しんどいと、外にも出たくなくなっちゃって、必要最低限の行動しかできなくなってしまうのです。
よく、プロになって自由な時間ができたと思いますが、練習以外の時間は何をしていますか?
なんて聞かれますが、この時期は、本当に何もできなかったです。
朝起きて、練習行って、何もできないくらい疲れちゃって、帰って、動けなくて、休憩してたらもう夕方で、ご飯作って食べて、早く寝なきゃって…
もう何もしたくない。できるだけ喋りたくない。
練習後にそんなふうに思うことが続いていたのですが、ビックリするぐらい練習のキツい日に、チームメイトと遊びに行ったんです。
「美味しいカレーでも食べに行こうよ」
ふと、こんな誘い文句で、チームメイトを誘いました。
目的は別で、好きな鞄屋さんがあったので、そこのイベントに一緒に行きたくて。
住んでいるところから、車で片道1時間くらいかかる場所なので、普段だったら元気でも練習後になかなか行こうとはならないのですが、
期間限定(みんななんだかんだ弱いでしょ?)のイベントということもあり、誘っちゃいました。
(あれ?カレーじゃなくて鞄に救われた話かも?)
で、夕ご飯食べて帰ろうって話をしていたので、そのお店の近くのカレー屋さんに行った訳です。
美味しいご飯ってすっごい身体と心が回復するんですね!!!!!!!
もうビックリ!!!!!
ありがとうカレー!!!!!
帰りの車の中で、すぐチームメイトにこの話をして、
もうなんか疲れちゃって、ここ最近全然練習もやる気出なくて、でも今日一緒に遊んで、美味しいカレー食べたらめっちゃ心が回復した気がするって。
"心が回復した"
この感覚を本当に驚くくらい感じました。
遊ぶこととか、リフレッシュとか、疲れすぎて、それをする元気もなかったけど、やっぱり大事なことなんだと再確認した出来事でした。
心の疲労
心がやられたら、本当に何にも頑張れなくなります。
そして、回復するには時間がかかります。
え?あの人が?どうして?
って、ここ数年で何度も経験しました。
あのときの私も、たぶんピンチだったけど、奇跡的に抜け出せたんだと思います。
サッカー嫌いになりそうだったし、毎日身体もどこか痛いし、本当にしんどかったです。
プロサッカー選手のくせに、練習真面目に取り組んでないときあったのか、とか、毎日目標に向かって努力をしていると思ってたのに残念、とか、思われる方もきっといるかもしれません。
ひたむきで、明るくて、みんなの憧れの存在。
そんなスポーツ選手を求められているだろうし、それを目指すべきだろうとも思います。
でも、選手の前に人なので、毎日が完璧に過ごせる訳ではないです。
うまくいかなくて落ち込む日もあれば、やる気のでない日ももちろんあります。
そして、誰しもこういう状況に陥ることがあると思うし、自分は大丈夫って思っていても、知らず知らずのうちに心が疲弊しまうことがあると思います。
そんなときに、自分自身の心が回復する方法を知っておくことは大切なことだと思ったので今回書きました。
アスリートって我慢しがちだし、自分に厳しい人が多い傾向にあると思いますが、そういう人こそ何か考えるきっかけになってくれると嬉しいです。
どんな方法でも良くて、きっと自分自身に合う方法があると思うので、心が軽くなった瞬間などを知っておく、覚えておくと生きやすくなるのかなと。
私に関わる人たちと、読んでくださった皆さんの心と身体が健康で過ごせることを願っています。
石田みなみ
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