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子供とのつながりを大切にしたい
あちこちの小学校で夏休みに入ったという話を聞いた。
だが、それも束の間、水難事故で小学生の尊い命が失われたという報道を目にした。
冷静でいられなくなった。
取るものも手につかないという状態になった。
いちにちほど経って、自分の気持の揺れの理由が分かったような気がした。
自分は元教師として、全国の子供たちと勝手に細い糸でつながっているように感じていたのだということが。
そして、その糸が無惨にも断ち切られ、ただおろおろするばかりであったのだと。
しかし、これは私に限ったことではないだろう。
少なくとも、子供とかかわる仕事や活動をされている方は、今、悲痛な思いを一際強く感じていらっしゃるのではないか。
皆、見えはしないが、日本中の子供とのつながりを感じながら、仕事や活動をなさっているに違いないからである。
今、教育現場で「先生」と呼ばれてる方々は、とりわけ学級の子供たちとしっかりとした糸でつながっていらっしゃることと思う。
だからこそ、この夏季休業中に、暑中見舞いを出されてはいかがか。
私は、「ヒント帳105,106」において、「この夏季休業中に教師がしておくとよいこと」といったテーマで、過去に自分が行ってきたことを紹介した。
その折に、学級の子供たちに、欠かさず暑中(残暑)見舞いを送っていたこともお伝えしようかしまいか、実は迷った。
だが、多少の出費と手間がかかることから、お勧めすることを遠慮した経緯がある。
しかし、やはり今、担任教師と学級の子供をつなぐ糸を、この長期休みの間も、しっかりと子供たちに感じ取ってもらいたいと、強く願うに至った。
先生方、もしよろしければ、学級の子供たちに暑中(残暑)見舞いを送ってみたらいかがだろうか。