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その男の人生(推定70年)を、全力で否定する。


ども。

イシヤマです。

コンビニでコピーをとっていたら、後ろに年配の男性(70歳ぐらい)が並びました。
私はまだコピーする資料がたくさんあったのでその旨を伝え、その人に

「お先にどうぞ」

と言いました。

男性は、一言。

「あぁ、僕は3部とるだけだから」

ん??

そこ、「ありがとう」ちゃうんかな。
「すみません」とか「いいんですか?」とかそんな類のコメントちゃうんかな。

「あぁ、僕は3部とるだけだから」

以上。

ん〜〜〜〜〜っ  
ん〜〜〜〜〜っ

激しくモヤる。

でも、まっ、しゃあないか。
なんせこっちはまだ大量にとらなあかんのやし。

どんぞ、お先に。

心広く男性に順番を譲るワタクシ。

コピー機を止め、設定したデータを一旦オールリセットし、投入した小銭を返却しポッケに納入、脇に広げた資料をザザザと片付けクノイチの如く後ろに下がりました。

すると男性は、私の前を横切りコピー機へと。

「私の前を横切り」コピー機へと。

コラ。


さすがにここで、「ありがとう」やろ。

んが!

何も言わない、男性。

こっちはコピー中断して、片付けた資料を脇に抱えて立っとるわけですわ。

その私の前を、無言で横切る、男性。

鷹揚にコピー機の前に立ち、

チャリンチャリン、ポぺッ、ポペッ

小銭を入れ、設定を入力する、男性。

ウィンウィンウィン

コピーする、男性。

ウィンウィンウィン

やがて

コピーを終え、振り向く、男性。

さあ!

ここやで!

あとワンチャンやで!

「ありがとう」を言うチャンスは

これが最後なんやでぇぇぇ!


再び私の前を横切る、男性。

何も言わず、会釈もなく横切る、男性。

そのまま店を出る、男性。

……

ちょっと!!

まさかの……

帰ってもたんちゃう!?

駐車場から車乗って出て行ったんやけど

あれ

帰ってもたんちゃう!?

どうする!?

いや、どうするて!!

帰ってもーたやん

……

あーあ!

あーあ!!

あんなオッサンやとわかってたら
順番、譲るんちゃうかったな!!!


だいたい

「あぁ、僕は3部とるだけだから」

という言い方。

多分、どっかの企業の「元・偉いさん」とかそういう人でとにかく今まで他人に頭下げたことなんかない人なんやわ、知らんけど。

ああいう偉そうな男っちゅうのは会社でも家でも嫌われててさ、友達とかおらへんくてさ、考え方によっては、可哀想な人やねんそーやそや。

あんなんに腹立てたらこっちが損やそーやそや。

と、どうにかこうにか自分をなだめすかして、再びコピー作業へ戻ることに。

(資料を広げながら)

えーと、どこまでコピーとったんやっけ?
原本はこれで、そうそう、これがこうで……よし、オッケ。

コピー機を見ると、

部数の表示が

「3」

のまま。

リセットしていけやあああああああああああ

あの

ハゲーーーーーーーーーーーーーー!!!


長いこと生きてきて
ちみは人として何を学んできたのだね?


私は今、

その男の人生(推定70年)を、全力で否定する。


#コンビニ #コピー機  


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