迷いっぱなしのひつじ飼い

ふと思い立って書き始めてみました。プロフィールは、おいおい更新します。

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最近の記事

選択的夫婦別姓の行方

自民党の新総裁が決まった。 今回の総裁選で、論戦のテーマのひとつに選択的夫婦別姓が取り上げられたのは、進歩というべきか。 新総裁は、どちらかというと賛成派のようだが、党内の議論を大切にとのことなので、あまり期待はせずに推移を見守りたい。 と、思っていたら、公明党との連立合意文書に導入推進の記載せずとの報道。やはり期待はできない。 納得のいかないタイミングの解散といい、なんだかいろいろもやもやする。

    • 夫婦のようなもの

      NHK連続テレビ小説「虎に翼」で、主人公達が事実婚を選ぶシーンが描かれた。なお、主人公のモデルとされた三淵嘉子さんは、再婚にあたり改姓されている。 連続テレビ小説は、モデルがありつつも、脚色されたフィクションなのだが、なかでも「虎に翼」は、何かと「攻め」の脚色だと話題になっている。 裁判官が、判決文などの裁判関係文書に旧姓使用ができるようになったのは、平成29年のこと。「時期尚早」なんてものではない。戦後、憲法や法律が変わって数年の時代に、そんな選択ができる夫婦が、実際どれ

      • あたりまえを変えるということ

        自民党が、「氏制度のあり方に関するワーキングチーム」の会合を3年ぶりに開いたことが報じられた。 令和3年に設置され、夫婦別姓の導入をめぐって、慎重派と推進派の議論が紛糾し、論点整理ののちに休眠していたとのこと。 経団連の提言を受けて、検討しないわけにはいかないだろうが、歩み寄りは難しいだろう。 「あたりまえ」を変えることへの反発や不安は理屈じゃない。 もしも別姓が選べるようになったとしても、同姓を選ぶ人々が多数派になるだろう。でもそれはそれでいい。 法律上の家族制度

        • 選択的夫婦別姓にまつわる最近の動き その2

          2024年6月10日、経団連が「選択的夫婦別姓」導入を求める提言を出したということが、新聞やネットニュースで記事になった。 提言「選択肢のある社会の実現を目指して」を公表(経団連) 2023年12月のダイバーシティ推進委員会企画部会の議論があり、2024年2月の定例記者会見で十倉会長が、2024年度上半期中に提言を公表するべく検討を進めているとの発言があったが、それが実現したものだ。 このことを受け、6月21日には、自民党の渡海政調会長の、中断している党内論議を再開する

          事実婚で困ったことって?

           選択的夫婦別姓にまつわる議論のなかで、事実婚だと夫婦・家族だと認められない事例が出てくることがある。自分の場合、当初はいろいろ構えていたりもしたが、30年の事実婚暮らしを振り返ってみると、実はそれほど困ることに出会わずにきた。まあ、うまくすり抜けてきたというべきか。  子どもがいないとか、職場の理解とか、周囲の条件も関係しているかもしれないが、なんとでもなるものだ。  人によって状況は違うとは思うが、どこかで誰かの参考になればいいな、と思っていくつかの事例をメモしておく。

          事実婚で困ったことって?

          戸籍法上の姓とは

          「『選択的』夫婦別姓 -IT経営者が裁判を起こし、考えたこと ​-(青野慶久著 ポプラ社)」を読んで、この原稿を書きかけたのは2022年1月のこと。て、我ながら長らく温めていたものだ。 さて、青野氏の裁判のことは、そもそもネットニュースほかでリアルタイムに追いかけていたので、ざっくりと顛末は知っていたつもりだったが、ご本人がまとめられた記録ということで、電子書籍になった機会に入手し、改めて読んでみた。 この裁判にあたっての作花弁護士のたてたロジックを、当時作花氏のブログで

          赤か青か

          室内用のスリッパを買い換えようと、夫と二人で近所のスーパーに行った。 い草か竹のがあれば買うつもりだったが、品揃えをみてちょっともやもやした。Mサイズは赤系統、Lサイズは青系統のそれぞれ1種類ずつしか柄なかったのだ。 二人とも赤か青なら青が好み。区別したいので、同色同サイズは避けたい。スリッパなのでサイズはそれほど厳密ではないが、おおむね私にはLサイズだとちょっと大きい。ということで、結局夫の分としてLサイズを1足だけ買った。 子どものころから、女子だから赤やピンクと決

          夫婦別姓にまつわる最近の動き

          先日、民法の夫婦同姓規定を憲法違反として訴訟が提起されるとのニュースがあった。 “夫婦別姓認めない民法の規定は憲法違反” 12人が国を提訴へ(NHKニュース) https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240222/k10014366681000.html もう何度目かのこの提訴。2021年6月の最高裁判決で、「制度の在り方は国会で論じられ、判断されるべき事柄だ」として、立法府での議論を促されたが、議論は進んでいない。今回、さらに踏み込んだ意

          夫婦別姓にまつわる最近の動き

          今年やりたい10のこと

          2021年から、やりたいことのチェックリストを作っている。 「その他」も含めて、10のカテゴリを作り、カテゴリごとにだいたい10個前後を書き出して、約100個。 すぐにできること、習慣づけたいこと、いつかやれたらと思うことなど、粒度もいろいろ、順番も適当に、思いつくままに書いたリストをつくる。リストを見ながら、予定を立てる。随時追加修正も行う。 1年間に完了または達成できることなど100もあろうはずもない。年が変わると、完了したものを削除して新しいものと入れ替える。 もちろ

          うちのお雑煮

          白味噌に丸餅。鶏肉と大根と金時にんじんと何か青いもの(今年は三つ葉)が定番。母の味を見よう見まねで再現しつつ、自分好みにアレンジしたのがうちのお雑煮。 二人×2回分くらいを一度に作って、溶けたお餅でとろみが増した2回目が好み。 毎年、1日は実家に帰るので、だいたい同じ内容の母のお雑煮をいただく。その年によって、かまぼこが入ったり、青いものもほうれん草だったり三つ葉だったりする。今年は菜の花だった。 八十を過ぎて、まだまだ元気な母ではあるが、おせち作りはだいぶ簡略化するよう

          2023年振り返り

          2022年にふと思い立って、noteを始めた。 思いのほか公開記事をふやせないまま、2023年になり、1周年の記念バッジをもらった。 記念の記事を書かねばと思いながら、先送りにしてとうとう1年がすぎてしまった。←イマココ なんということだ。 何も書いてないのではなく、2022年に書きかけた下書きを、熟成させて1年あまり。 そのほかにもいろんなことを先送りにして迎えた新年。 新しい年は、できることから達成していきたい。手始めに、こうして年末年始企画にのっかって、連続

          買ってよかったもの

          2023年、買ってよかったものの1位は、折りたたみ傘。コンパクトにたためて軽いこと、晴雨兼用であることを最優先で選んだ。 (正確に言うと、買おうと思っていたものを、誕生日にプレゼントしてもらった。) 以来、通勤かばんに入れっぱなしにしている。 実は、折りたたみ傘は、畳んだときの持ち歩きがしにくくてあまり好きではなかった。しかし、吸水ケースに入れてしまえば、通勤時の電車内でも自分も周りの人もぬらさずにすむとわかり、ここ数年積極的に使っている。 そんなある時、ふと店頭で手にした傘

          2周年 書き初め

          2022年1月、思い立ってnoteを書き始めてからもうすぐ2周年になる。 初記事に書いた近所の神社で、今年もおみくじをひいた。末吉。  堪へ忍ぶかたき心を 保ちなば  神の恵みは あまねかるべし 苦労が多い時だが、何ごとにも堪え忍べば、よいことがあるらしい。 体調を崩して、せっかくの年末年始休みなのに、思うように動けず鬱々としていたが、ひとまず前を向いて歩いて行こう。 明日からお仕事。 #note書き初め

          選べないのは日本だけ

          「夫婦別姓-家族と多様性の各国事情-」(ちくま新書1613)を読んだ。  第1部で、英国、フランス、ドイツ、ベルギー、米国、中国、韓国の結婚と姓にまつわる事情を、それぞれの国に長く住み、日本社会の外で結婚し、子どもを持ち、育ててきた日本人のライターやジャーナリストたちが書いている。日本との違いがわかりやすく書かれていて読みやすい。これがメイン。もっとも、学術論文ではないので、現在に至る歴史や背景などが網羅されているわけではないが、現状がどうであるかがコンパクトにつかめる。

          選べないのは日本だけ

          気がつけば四半世紀が過ぎ…

           結婚改姓に疑問を持ち、事実婚での二人暮らしを始めて、気がつけば25年以上が過ぎた。  当時、法制審議会での検討がなされていたり、それなりに動きはあったので、「そのうちに」と思っていたら、そのうちに立ち消えになった。  ここ数年、また「選択的夫婦別姓」というワードを見聞きする機会が増えてきた。20数年前よりも、身近な問題としてとらえられているように感じる。職場での旧姓使用が広がったとはいえ、結婚改姓に伴うあれこれが、社会生活の中で「不便」だと感じる人が増えたのだと思う。  

          気がつけば四半世紀が過ぎ…

          2022年note初め

          近所の神社でおみくじを引いたら大吉だった。 「再生の喜びが運を導き  枯木に春が来て    花開くようである」 いろいろもやもやすることもあるけれど、上を向いて歩いて行こう。 #note書き初め