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中国ドラマ「運命100%の恋」(你是我的命中注定)(「ハートに命中!100%」リメイク)

主演:シン・ジャオリン(邢昭林)、リャン・ジェイ(梁潔)
2020年 全36話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★

人気ドラマの中国リメイク

昨年このドラマが出たときに、予告編を見て面白そうだったので観ようと思っていたら、台湾ドラマ「ハートに命中!100%」(命中注定我愛你)のリメイクであることを発見。まずそちらを観てしまった。
この中国リメイク、あまり大人気とはならなかったようだが、オリジナルの台湾版と見比べた私としては、こちらの方がずっと面白かった。台湾版がドタバタのラブコメディだとしたら、中国版はロマンティックなラブスートーリーに仕上がっている。

あらすじはほぼ同じ

法律事務所で働く冴えないOLチェン・ジャーシン(陳嘉欣)を演じるのはリャン・ジェイ。会社の同僚で一応ボーイフレンドだと思っている彼とクルーズ旅行に行くことにする(費用は彼女持ち)。
シン・ジャオリン演じるボディケア製品を作る会社の若社長ワン・シーイー(王析翊)はバレリーナの彼女アンナに船上プロポーズしようとオーガナイズして意気揚々とクルーズ船に乗り込む。
ところが、ジャーシンの彼氏は船で別の女を見つけて浮気、アンナは諦めていたバレエの役が急にもらえることになり、出港直前に下船してしまう。取り残されたジャーシンとシーイー。いろんなハプニングの末、なんと一晩共に過ごしてしまう。
数ヶ月後、ジャーシンの妊娠が発覚。そこから始まる物語である。

台湾版との違い

上記のようにあらすじは同じであるが、設定がいくつか台湾版と違う。
(1)若社長の秘書アンソン:なぜか台湾版ではオネェ言葉であるが、中国版は普通の青年。ただ、二人ともコミカルなキャラで物語にコメディ要素を加えている。
(2)ジャーシンの家族:台湾版では二人の姉がいることになっているが、中国版では一番上の姉にあたる人物がジャーシンの親友スーチー、二番目の姉はいとこになっている。
(3)シーイーの叔母といとこ:この二人は台湾版だと存在感が薄く、性格の悪い人物となっているが、中国版は出番も多くすごくいい人達という設定。
(4)上海とブダペスト:台湾版の舞台は台北と上海である。

その他、多少の違いがある部分はあるが、台湾版でドタバタのコメディ劇になっていたり、ツッコミたくなる部分は全て修正されており、コメディというよりはヒューマンドラマっぽい作りとなっている。まあ、時代の違いもあるだろう。しかし、韓国、タイ、フィリピン、中国、日本と、これだけ各国でリメイクされているだけあって(日本版は私は未視聴、短すぎるので視聴する予定もなし)、ストーリーは面白いと再実感。楽しいラブストーリーを観たい方にはオススメである。
この主演の二人は他のドラマでも共演しているが、時代劇なのでそっちはみないだろうな。ただ、近いうちにこのドラマのタイ版リメイクは観てみようかと思っている。

余談、クルーズ船について

シーイーとジャーシンが運命の出会いをするクルーズ船。このドラマで出てくるコスタ・ヴェネツィア号は実在する船で上海を母港とするイタリアのコスタ・クルーズ客船運行会社のものである。実は私も昔、この会社のコスタ・ヴィクトリア号というクルーズ船に乗ったことがあり(今調べたら2020年に解体されたらしい)、個人的にはクルーズが大好きなので、このドラマの船でのシーンはとても良かった。私の乗ったのはこんなに大きい船でなく、もう少し規模が小さかったが、コスタ・クルーズは何隻も船を持っていてイタリアを代表するクルーズ船運行会社であった。しかし、2012年にコスタ・コンコルディア号が座礁事故(詳しくはこのWikipediaのリンクを参照)を起こす。事故原因はともかく、とにかくコスタ・クルーズの対応が悪かったため、コスタのクルーズ船の人気が暴落した。
人気を挽回するため、数年前からコスタ・クルーズはアジアクルーズに力を入れ始め、日本にも寄港しているため、聞いたことがある方もいるだろう。今回さらにドラマでも使用されたから、中国での人気が出たかな?
今はこのような時勢で残念ながら無理だが、私もまた機会(それより先立つもの!)があったら、ぜひアジアクルーズにも行ってみたい。

こちらがエンディングテーマ♪

こちらは1話から18話までのオープニング曲だったシャオ・ビンチー(蕭秉治)の「Under the moon」。この曲が一番好きだった♪


こちらは韓国リメイクの記事↓ご覧になってない方にはおすすめの作品である。

こちらがタイリメイク↓

こちらが日本リメイク↓


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