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韓国ドラマ「悪の花」

主演:イ・ジュンギ、ムン・チェウォン、チャン・ヒジン、ソ・ヒョヌ
2020年 全16話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★☆
(写真=Netflix公式サイトより)

これも評価が高いので、ずっと観たかった作品。MyDramaListの総合評価でも現時点で第3位ととっても高いため(韓国ドラマとしては第2位)、楽しみであった。

愛し合って結婚した夫、実は誰なのか?

金属工芸作家のペク・ヒソン(イ・ジュンギ演)は、刑事の妻ジウォン(ムン・チェウォン演)と愛娘に囲まれ、人並みに幸せな人生を送っている。
そんなある日、ヒソンの工房に週刊誌記者ムジン(ソ・ヒョヌ演)がやってくる。18年前の連続殺人事件の真相を追う彼は、犯人が金属工芸作家だったことから軽い興味で工房に足を運んだのだ。だが、そこでムジンが見たのは、ペク・ヒソンという名で別の人生を生きている、同級生で連続殺人犯の息子“ト・ヒョンス”だった。
封印した自分の過去を知るムジンに、ある取り引きを持ちかけるヒソン。そんな中、行方不明の“ヒョンス”について情報を持つ男が殺される事件が発生。事件の担当となったジウォンは、容疑者“ヒョンス”を追うなか、夫の不可解な行動に疑心を抱き始める。
ドラマ公式サイトより

夫はペク・ヒソンではないのか?ト・ヒョンスなのか?では、本物のヒソンはどこに?愛する夫と思っていた男は全くの別人かもしれなく、しかも刑事として事件のために疑わなければならない。
過去と現在の自分のアイデンティティの狭間で悩む夫と、刑事の立場との矛盾にもがく妻の戦いが始まる。

良質のサスペンス、かつ究極のラブストーリー

一見普通の幸せな家族のストーリーに見える本作、しかしじわじわと少しずつ過去とのしがらみが明らかになり、何がどう繋がっていくのかが気になって見続けてしまう、スリル感あふれるサスペンスドラマであった。
直近の事件が実は過去の事件と関係があり、事件の当事者たち、警察、そして記者とメディアという、3つの異なる角度から真実を探っていく。

しかしその中にもジウォンの夫ヒソンに対する愛、ムジンの初恋の人でヒョンスの姉であるト・ヘスへの愛、そして親の子供への愛も描かれており、ラブストーリーとしても説得力はあった。

キャストは最高、ただいくつかの設定に不満あり

本作に興味があったのはもちろんジュンギ主演だからだが、他のキャストも、とにかく全員とっても良かった。ジュンギって仏像みたいな顔だけど(笑)、本当に表情が豊かなのが改めてわかる演技だった。目がキッとなると恐いんだけど、でも満面の笑顔とか泣き顔、とにかくどんな表情を取ってもいい。やはりベテラン俳優は何をやっても凄いんだな。

子供から大人まで、本当に演技では満足であったが、キャラとして良かったのは記者ムジン役のソ・ヒョヌ。色々と笑わせてもらった。それにメインの3人の高校生時代の役をやった若手俳優たちも皆良かった。

ハラハラドキドキと次の展開が気になるので、面白いのではあるが、いくつかの設定が不満というか、イマイチというのが正直なところ。これは物語のプロットの基本的な部分だと思う。ざっくり3つあげる。

1つ目は最初に起こるいくつかの事件、ちょっと散漫すぎてあまり説得力がなかった。警察、それからメディアの存在というもののアピールもあったのではないかと思うが、今考えてもイマイチ。

2つ目はヒョンスがなぜそこまで連続殺人犯だった父親の亡霊に囚われていたのかという部分。プラス、もう一つの過去の村長殺人事件。亡霊が出てくるところはちょっとひくが、でもそこまでの強い理由が正直説得力不足と感じた。

3つ目は少しネタバレになってしまうが、連続殺人犯の被害者の一人が実は生き延びていたという部分。18年間どこにいたの?ちょっとここは唐突すぎた感じがしたが、え、私もしかしてどこか寝落ちしてたか?(笑)

えーっと最後にもうひとつだけ。。。記憶喪失はなくてもよかったなぁ。

とまあ、この辺りが納得いかなかったので、星を一つマイナス。ただ、ドラマとしては見応えがあるし、キャストは本当にいいので、サスペンスを楽しみたい人にはオススメである。
ただ、ジュンギは今年の『アゲイン・マイ・ライフ』の方が全然良かった!

こちらがOSTの一曲(エンディングだったかな?)の『Psycho』♫ 韓国ドラマはどれもそうだが、本作もOSTはみんなよい。


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