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医学生がモデルのマンガを現役医師が読んでみた(Dr.Eggs 三田紀房著)

こんにちは、医者だぞーです。
今回『ドラゴン桜』『インベスターZ』の著者である三田紀房さんの新作『Dr.Eggs』という医学生がモデルとなったマンガが2022年2月に発売されたので読んでみました! 

結論から言うと、、、学生のうちに読みたかった!!
誰が読んでも面白いですが、特に学生や医学部生におすすめです。

かなり医学部生活がリアルに描かれていて、「自分は医師になりたいのか」を改めて考え直すキッカケになります!
さらに医学生の方は進路や授業で悩んでるのは自分だけじゃないと少し気が楽になるかと。
医学部生活を客観的に見て、意外だと思われる部分や医学生も普通の学生のように悩む姿を三田紀房さん流にアレンジした作品の続きがこれからも楽しみです!!

印象に残った部分を取り上げていきたいと思います。

〇主人公の医学部志望「なんとなく勉強ができたから」

勉強ができたからという理由で医学部志望する人は多いです。
マンガにもあるようにある程度勉強ができると周りからも医学部を薦められます。
高校生の早い段階で職業の選択を責められるのは早いかもしれないけれど、現時点の受験システムでは仕方がないことです。
医学部生活は思ったより勉強量も多く出席も厳しいため、『医学部に入ってよかったのかな』と後悔する人も少なくありません。

↑国家試験のために勉強した量

後悔しないためにもこのマンガはぜひ学生のうちに読んでもらえたら良いと思います。
より強い意志で医者を目指せるのではないでしょうか!

〇医者1人を育てるのに総額4億円

入学式当日から三田紀房さんらしい強烈な先生が現れ、4億円のほとんどが税金で賄われていることを伝えられます。

衝撃ですよね。笑
医者だぞーもはっとさせられさらに頑張ろうと思いました。

〇将来の目的や目標はなくたっていい


4億円の金額の重さを書いた後にすこし矛盾してしまうかもしれませんが、目的や目標は急いで決める必要はないです。
医学部には優秀な人や主人公と同じサークルに所属する岩田さんのように進路ががっつり決まっている人もいます。

正直焦ります。

ただ主人公のように勉強していくうちに見えてくるものはたくさんあるので、学生時代は幅広い知識を付けて徐々に興味があるものに出会えれば良いと思っています。
ここらへんは、登場人物たちが何を感じて目標を決めていくのか楽しみです。

〇孤独なやつはみんなドロップアウトする

正直、私も医学部に入るまでは勉強も一人でできたしある程度身の回りのことは自分でできていました。
かつ、主人公と同じように一人でできないとダメなんじゃないかと思っていました。
(振り返ると親や塾のバックアップがあったので実際は一人ではないのですが)

大学のキャンパスでの一枚

医学部生活を乗り切るためには一人じゃとても辛いです。
勉強ができたからという理由で入学した方は、自分より勉強ができる人なんてたくさんいるし今まで経験してこなかっただろう追試を受けたり、と辛い経験もするでしょう。
一人で悩んで取り残されてしまった人が進級できずに退学となったケースを多々見ます。
社会人になってからも一人でできることなんでごくわずか。
仲間と助け合い協力し合うことの大切さは今後もマンガで出てくるのではないでしょうか。

〇まとめ

リアルな医学部生活が描かれているDr.Eggs。
数々の立ちはだかる試練で、医師になりたいのか悩みながらも乗り越えていく主人公。
登場人物の成長やヒューマンドラマを上手く埋め込んでくれるのでは?と期待が高まっています!!
医学生や医学部を考えている学生、そうでない方も楽しめる漫画だと思います!!

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