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世界を旅した板前がnote.始めました。

初めまして、東京の西麻布で小さな割烹店「伊勢すえよし」を営んでおります、田中佑樹と申します。

物心つく前から料理人を志し料理一筋で上京、ミシュラン二つ星の料亭での修行。日本料理一筋だった反動からか、急に世界を見てみたくなり世界一周の旅に出た結果、日本料理の原点に立ち返り自分の店を開くに至りました。

というのが、簡単な自己紹介で。
お店はお陰様でオープンして5年、今では世界50か国以上の方が伊勢すえよしを訪れ、日本料理を楽しんでいただいています。なんと、2020年はトリップアドバイザーが選ぶ世界のベストレストラン世界9位(日本では1位!)にも選んでいただきました。

今回が初めての投稿です。コロナで海外からのお客様が減ってしまったことで、残念ではありますが少し時間が出来たので、料理のことやレシピ、記録しておきたいことを記事にしていこうと思っています。

今日は初めてということもあり、「和食」という文化について僕の考えを言葉にしていこうと思います。


和食とは
~日本の風土と社会で発達した料理をいう。食品本来の味を利用し、旬などの季節感を大切にする特徴がある。
広義には日本に由来して日常作り食べている食事を含むが、狭義には精進料理や懐石料理などの形式を踏まえたものや、御節料理や彼岸のぼたもち、花見や月見における団子、
冬至のカボチャなど伝統的な行事によるものである和食は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された。~
Wikipediaより

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―お花見を表現した伊勢すえよしの春の八寸―

世界は今『和食』ブーム。理由はシンプルに、美味しくてヘルシーだから。
東の果ての島国として独自の食文化の発展をしてきた日本。
なぜこんなに美味しいものがたくさんできたのか。要因はいっぱいありますが、僕が思うに日本人は、美味しいものが好きで、手先が器用で、与えられた素材を加工・工夫・改良する能力に長けているからだと思います。
野菜や海藻、魚介類などの食品が豊かな国であり、肉食の禁止や長らく鎖国などいろんな制限があったことにより、日本人の能力が遺憾なく発揮され、油脂や肉に頼らず、また強い香辛料もあまり使わず、淡白な味付けなのに美味しい『うまみ』を基調とした『だし』が発達しました。
この旨みを基調とする和食は、世界的に見ても似ているジャンルがないものであり、『美味しくて、ヘルシー』の理由の一つだといえます。

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様々な理由が重なり進化した和食ですが、和食が独自の進化を遂げた最大の要因は、日本人が美味しいもの好きだから日本の食文化が豊かになったんだと僕は思っています。
先祖代々美味しいもの好きな日本人に感謝です!!

悲しいことに現代の日本では食の多様性が進む一方で、「和食離れ」も深刻視されるようになってきました。子供の好きな食べ物ランキングの首位は今も昔もカレーライスですし、パン派がご飯派を上回ったという話も耳にします。

「東京にいれば世界中の料理が食べられる」とも言われる昨今、事実として日本食を食べる習慣が少なくなってしまうのは当然なのかもしれません。

だからこそ、日本食の魅力や食文化を伝えていく事に価値を感じています。
お母さんから味噌汁を習ったり、おばあちゃんから肉じゃがを教えてもらう機会は減ってしまったかもしれませんが、簡単にインターネットで料理の仕方を調べられる時代です。僕の投稿する記事が誰かの『おふくろの味』に繋がると良いなと思います。

和食の文化・魅力を発信して残していけるようにしていけたらと思います。
このnoteに加えてすえよし料理教室(実店舗とオンラインで開催)も不定期開催しておりますので、ご興味ある方は是非よろしくお願いします。

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伊勢すえよし

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