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ポケモンスリープで確保した睡眠時間から考える「子育て時間」と「自分の時間」の相剋

バリバリ睡眠時間No. 1ってタイトルをつけようと思ってやめた。褒めてくれ。

ログボ

俺たちのポケモンスリープのお陰で年末から睡眠時間がバチクソ確保できており、乳幼児期育児のメンタルブレイクで平均睡眠時間が4時間を割り込む年すらあった身からすると革命的な出来事ですらあり、その諸行無常さを身をもって体感するのであります。ログボがないと睡眠時間すら取れないのかお前というのは非常に悲しい事実とは言え、きっかけがなんであれ寝てるからええのではというのもまた真なりと言えます。


そもそも、子どもが生まれるまで睡眠時間という概念すら怪しかった夜勤や深夜退勤の仕事に従事しており、それに従事していたおおよそ8年間と言うサイクルを鑑みれば、ほぼ同じだけ時が進んでようやくデトックスできたのかなあと思うと感慨深くもあります。つい2年くらい前までは深夜3時にならないと眠くならなかった私が、今や夜11時まで起きていられないと言うのは面白いものです。早く寝かせてくれ。ポケモンが待ってるんだ。

早起きが必要になった

もちろん、子どもが就学準備を控え、今以上の早起きが必要になった手前、早寝早起きがQOLへの必要条件となったことは特筆すべき点です。少し前は子どもが寝静まってからが家事の本番タイムみたいなところがあり、子どもがぐずれば深夜になってから炊事洗濯Twitter掃除入浴スキンケアソシャゲ周回運動という一連の流れが発動し、結局寝るのは深夜3時で4時間睡眠すら怪しいという状況だったのですが、今や全部諦めてとりあえず寝て早く起きようという意識が優先されています。子どもは学童期を終える頃までは基本的に親の背中を見て育ち、影響を受けます。ならば、親もしっかり早寝早起きをして身をもって範を示すというのは正しい行いだと言えます。
早寝早起きライフは非常に有意義であり、早寝するために炊事も洗濯も捗り、早起きすると特にお弁当作りは以前よりも少し(もっと彩りを増やすとかもう1品作るとか)余裕を持って迎えられ、子どもも私に引き摺られて早起きするので、宿題や習い事の練習やら各方面の朝活が捗るのは良いことです。

「自分の時間」と「可処分時間」

翻って、今まで使っていた夜の時間でやっていたこと達、特に趣味や自分磨き系に関しては灰燼に帰すこととなりました。運動やゲームの生活に対する占有割合がほぼ無くなったことは、睡眠時間とのトレードオフなのだと理解するとともに、親という立場では結局睡眠時間を削らないとそういう「自分の時間」が取れないのだと腹落ちするところでありますし、後述しますが、まあ親の時間なんて全部子ども用なんだから当たり前だよね、という認識に落ち着いてきます。無償の愛というのはそういうものであり、無償であるのでコスパとかタイパとかとは双極の考えである点は押さえておきたいところです。無償だぞ。

つまり、睡眠時間と趣味や実務に割く時間は多くの場合反比例するため、睡眠時間を減らすことで可処分時間を増やすというよりも、睡眠時間を原則とした上で、可処分時間でやることを取捨選択する必要があるということです。

「自分の時間」を「諦める」べき?

これは、ともすれば「自分の時間」の諦めであり、人によってはアイデンティティの最終防衛戦でありましょう。ですが、戦局は常に変わり、諦めざるをえない拠点が出てくることもまた道理であるとも言えます。「自分の時間」と「子育て時間」と「睡眠時間」の三つ巴と言いますか、その国境線をめぐる小さな防衛線だと言えるでしょう。

一方で、ならば「子育て時間」や「睡眠時間」が「自分の時間」であればよいとも言えます。時間を別個管理するのではなく一元化し、特に、自分がやりたいことに能動的に子どもを巻き込んでいくことは、自身の可処分時間を作る上でも極めて重要になります。例えば本エントリでも言及しているポケモンスリープは睡眠時間を楽しむという全く新しいアプローチであり、他にもゴミ出しや洗濯物を畳むこと(家事)やゲームやランニング(趣味や自分磨き)などは、子どもと一緒にやるとかです。もちろん自分の今までのペースとはいかずとも、子どもが寝るのを待って(=相手に合わせて)無理やりいつものペースでやらずとも、一緒にやれるペースまで落とし込んでゆっくり継続できれば良いのです。引退する必要はなく、でも今のライフスタイルならここまでだよね、という条件を自身の中で織り込むのです。それに、家事能力や、自分の体調管理や趣味について子どもと共有することは、社会経験上も有効と言えるでしょう。

ここで、やはり子どもを巻き込めないのは、いわゆる露悪的な趣味です。例えばYouTubeやXでの炎上ウォッチや、R指定された映画やドラマの視聴などです。もしこの時間を捻出しているのであれば、少なくとも子育て中は、こればかりは有無を言わさず早々に手放した方が身のためです。子どもの健全な発達に全く必要がない。

とにかく寝ろというライフハック

なお、水木しげる先生の名言に「手塚と藤子Fとワイの違いは睡眠時間や、あいつらは早死にしたがワイが長生きやで(ドヤァ」とかいう(完全に意訳された)素晴らしいお言葉があります。藤子先生はキテレツ大百科のOPにスイミン不足とかいうバブルを謳歌するアゲアゲソングを流し、他方で水木先生はゲゲゲにて「おばけにゃ学校も試験も何にもない」というスローライフソングを流していたのを鑑みると本当に真逆だなあと関心するとともに、長生きしたけりゃとにかく寝ろというのは大事にしたいところです。せめて子どもの成人式を見届けて、さらにさらにと思うのであれば。

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