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投票人、心得の条

 貧乏暇なしという言葉がありますが、今のわたしは本当にそんな感じ。

 何ひとつ自分の実際の収入には結びつかないことで忙殺されている感じです。

 もーやめたい。けどやめる手段がわからない。

 つらいところです。


 しかし実入りに繋がらないんですからなんかもうね、限界の時間がジリジリ迫ってきているわけでして、まさに気分は八方塞がりです。


 それでも今日もわたしは生きている。

 奇跡なんでしょうねこれも。

 そんな感じの日々ですがともあれ昨日、衆院選挙の期日前投票に行ってきました。

 今回はあまりにも時間がなくて入場券が間に合わないんですね。

 選挙人名簿はできていますから、身分証明ができれば投票できるというあたり、日本の戸籍制度はやはり立派ですよねえ。

 昨日は母の病院(定期検診)の帰りにそのままサクッと投票するつもりでしたが、急激に空模様が怪しくなり、洗濯物を外干しにしていたので一回帰宅しまして。

 ちょっとだけですが雨に降られて浴室乾燥に洗濯物を放り込んで、母を休ませてから出かけようとしたら。
 ちょうど入場券が届いていました。
 せっかく届いたんだからと思ってそれをもち、行ってきました期日前投票。

 入場券裏面に、氏名住所をかき、投票日当日に行けない理由の該当項目に丸をつけ、提出。

 ずいぶん簡単になりましたよね。


 期日前投票の前の制度は「不在者投票」というものでした。
 投票日当日「不在」の人という意味でしょうね。

 1回だけ、これに行ったんですけどまーうるさいうるさい。
 きっちり書式を渡されて結構詳細に書かされましたよ。

 上司に有給を申請するときだって「私用」としか書かないのに、お役所に、当日、どうして不在なのか、外出ならどこへいくのか「住所を書け」って言われてびっくりしましたね。

「有給申請にだってそんなの書いたことないのに!」
 と思わず口走ってしまいました。


 おまけにそのときは、当時勤めていた会社の新社屋へ引っ越しのためだったので、詳細な住所を知らなかったんですよね。大雑把に〇〇県〇〇市までは書けるけど。

「そういうわけなので電話番号もまだわかりません。――当日調べにくるんですか」
 と聞いたら
「いいえ」 っていうんですよね。そりゃそうだよね。
 でも、だったらなんでこんなん書かせるの? と思いましたよ。

 不在者投票ってそんなもんだったので、現在の期日前投票は利用しやすくてありがたいです。

 ありがたいので、行ける方はぜひ行ってください。


 ――なんていうときはいつも、若干の不安感を覚えています。

 と申しますのは2009年の選挙のおり、あのときは野党とマスコミの「打倒自民党」のプロパガンダが甚だしく、これに扇動されてその気になった人々が多かったんですね。

 ふだん選挙になど行ったことはないと、変なことで大威張りするような人々が、「面白がって」大挙して投票した結果、あの悪夢の民主党政権を誕生させたわけです。


 なので、普段から政治経済に関することに関心もなく勉強もしない人々が投票することに対して、わたしは(大きな声では言えないですが)なんとなく恐怖心があります。

 ありますけど、まあ、本来、興味があるとかないとかの問題じゃないですからね。

 自分自身のことなんですよこれ。

「興味がない」

 とカッコつけていう人が多くいますが、違うでしょ興味がないんじゃなくて「わからない」んでしょ。

 誰だって、知らないことわからないことについて、判断を求められたって困りますよね。

 だったら正直にそう言えばいい。

 わたしにはわかりません、と。

 わからないなら勉強すれば、という話になるだけのこと。


 とは言えしかし。
 勉強すりゃなんとかなるのかと言われると、なんともなりませんとしか答えようがないですけども。


 でも、くどいようですが、これは自分のことです。

 自分が毎日、何を食べるのか、着替えをどうするのか、学校は、仕事は、税金は、と考えるでしょう。そういうもののことなので、わからなければわからないなりに対応する。それしかないんですよね。


 わからないからってごはん食べないんですか。わからないからって風呂にも入らず着替えもしないんですか。
(そういう精神状態になることもありますがその場合は、心身どちらか、あるいは両方が病気ですから、早急に手当が必要です)


 あと。

 こうやって、過去の選挙ではどうだったかという、自分なりの経験も、判断材料としてはかなり重要です。

 最初は分からなくていいので、とにかくお若い方には、「経験を積む」くらいのお気持ちででも、投票に行っていただきたいと思います。

 あの悪夢再来への恐怖を、奥歯で噛み砕きながら。

 そう希望しています。


 ひとつアドバイスめいたことをいうとすれば。

「選挙にはベストの選択はまずない。
 ベターもない。
 そもそもグッドと思える選択肢がないから。
 何が最悪の事態なのかを考え、それをいかに回避するか。
 現実にはそれが一番重要な判断になる」

 ということです。


 わたしもたまには、ぜひこの人に!(つまりベストの人に)という気持ちで、票を投じてみたいと思うことがあります。見果てぬ夢ですね。


 投票券に「坂本龍馬」と書いて無効票になったものがあるそうですが、そういう気持ちも、ほんと、よくわかります(笑)

 

 

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みずはら
筆で身を立てることを遠い目標にして蝸牛🐌よりもゆっくりですが、当社比で頑張っております☺️