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2020年11月4日 俳優という職業の凄さ

昨日見た「おげんさんといっしょ」で、高畑充希さんがミュージカル「ウェイトレス」についてお話されていた。
大好きな作品でそれを観るためにブロードウェイに行き、その後ロンドンそれからもう一度ブロードウェイで観た、と。観劇の後サントラを買いに走った、と愛おしそうに話していた。


「『ミュージカルだから歌うのが当たり前』ではなく、セリフで表しきれない思いがあるから、体が動き出す。それでもまだ足りなくて歌を歌う。それだけの感情表現が必要なんだ。」


一度聞いたきりなので表し方が異なるかもしれないけど、そんなことを言っていた。そしてその後、そのミュージカルで歌われる「She Used To Be Mine」を歌っていた。
歌の前は、お父さんの扮装のままだから気になる人は目を背けて、とか、英語の発音自信がないから、とかとても謙虚なことを言っていたけれど、いざ始まったら繊細ででもパワフルで、感情のこもったとても心に響く歌だった。夫と見ていたから我慢したけど、涙が出てしまいそうだった。

来年の3月、そんな大好きな作品を生きる高畑さん。
心を動かされ、日本での上演を願って、きっとたくさんの努力をしてそのチャンスを手にした作品。ローラと出会った春馬くんのよう。
自粛中英語勉強していたって、春馬くんも協力してくれたって、言っていたな。主演決まったって、春馬くんに伝えたかっただろうな(伝えられてるのかな、わからないけれど)、作品へのアプローチ、相談したかっただろうな。
またそんなふうに考えてしまう。どことなく高畑さん寂しそうにしていたように見えてしまった。

イリュージョニストも上演に向け進展があった。
初めて知る春馬くんのこの作品への思いやすでに始まっていた関わりを読んで心がグラついてしまう。春馬くんの思いが現実のものとして繋がらないことが、とてもとても無念。

これが春馬くんだったらという見方をせずに向かい合うことは正直難しい、でも、きっと彼が見守ってくれる中幕が上がる作品を応援したい、その世界に引き込まれたい、でもそれでいいのだろうか、作品や舞台に関わる方に失礼なのではないか。答えが出ない、堂々巡りを繰り返している。

俳優という職業の凄さを高畑充希さんに見た。研ぎ澄まされた感受性と、高い目標に向かい努力するストイックさ、たくさんのプレッシャーに潰されることなく自分というフィルターを通してアウトプットする強さ。
私は圧倒されて立ち上がれなくなることしかできない、それでも、そこにかける関わる人たちの舞台からあふれる思いを受け止めに、また劇場に行きたいと思う。

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