約10年勤めた公立高校教員から民間企業に転職して少し後悔した部分の話

どうも、いせごんです。
2022年4月に公立高校教員から民間企業にクリエイターとして転職しました。なんだかんだ2023年7月現在で1年3ヶ月経ちました。

思えば、転職してから転職に関する記事を書いていなかったなと思ったのです。転職に関する小さなツイートはたまにしていましたが、記事にするのは初めて!
あとネガティブな表現が出てきますが、会社のことを悪くいうつもりは毛頭ありません!

タイトルからネガティブ感がありますが、僕自身、転職自体は後悔していません。転職前に求めていた働き方は実現していて、娘との時間を取れているので、そこは満足しています。
なので、つまりはそこ以外ということになります。

これは自身がもっと意識していれば防げた部分であると思ってます。
初めての転職活動で失敗から経験するのも悪くはないと思いますが、少なくとも良くはないですし、同じような経験をしてほしくないです。
あとは今、教員から転職を考えている人は、この記事を読んでもらって、それでも転職したいと思えたら転職するのがいいと思います。

内容としては、3つあります。

年収の事前交渉
キャリアの作り方
裁量労働制

3つ目は特殊な例ですが、1つ目と2つ目は多くの人に関わってくる内容なので知識としても入れておいていいのかなと思います。

年収の事前交渉について

1つは、年収についてです。
まずよく言われていることですが、公務員は安定しています。基本的に決まった年収を安定的に受け取ることができます。業績がそもそもないので、悪いことをしない限りは年収が変わることはありません。もちろん、何かしらの事情で下がることはありますが、大きく下がることはほとんどありません。
なにがいいたいかというと、会社の業績で年収が下がる可能性があるよ!という当たり前の話です。ただこれは結構ありえる話みたいなので、転職する際はこの会社の業績が悪くなったらも考えないといけないなーと思います。

その前提を踏まえての採用前の給与交渉です。公務員は平均よりも少し高い年収です。そのため転職する際は下がるのが当たり前みたいな話があると思います。これって実は本当にそうなのかな?と疑ったほうがいいと感じています。
実はそんなことなくて、そもそも一般的な当たり前は、年収を上げるために転職する、だからです!

自分は教員の転職は年収が下がる通説を信じたことと、会社のことを考えすぎて、「今はこのくらいもらっているが、経験などを考えると最低限このくらいはもらいたい」みたいに自ら年収を下げて伝えました。
教員からクリエイターという実務経験ゼロからの転職ということもあったのと、昇給が期待できるという話だったので、かなり甘く考えていました。
実際はどうかといえば、希望通りの金額にすんなり決まったのであっけにとられてしまいました。そこに少しでも疑問を持って、自分はスカウトされた身でもあったので、もう少し強気に出てもよかったなと反省しています。
むしろ相場がわからないからこそ強気に出て、情報を引き出しつついい感じの落とし所に持っていくのがいいのかなと今は思っています。強気の年収をいったら採用がなしになるのではないか、という不安もありましたが、よほどあり得ない金額を言わない限りはすり合わせをしていくのが当たり前みたいです。そもそも考えてみたら、会社としては人材が欲しいわけで、どんな人でもいいわけではないからですね。

その時の自分は比較的高い年収で生活もある程度ゆとりがあって、お金に対して比較的無頓着になりがちでした。希望の年収も大体これくらいかなーっていうもので、4月入社の場合、賞与はほとんどないので、1年目は希望通りの年収はもらえません。なので年収に対してかなり甘く考えていましたが、今思うと本当にやっておくべきでした。
というのも、このやりとりは自分だけでなく実は会社にとっても大切で、お金に納得感を持って満足して働けているかどうかってパフォーマンスに大きく影響します。

例えば僕の場合は、クリエイターとして転職をしました。職種はクリエイターですが、業種としては教育になります。そのため、これまでの教育分野での内容や経験も活かせるかなと考えていましたが、この1年半のあいだ、それらを求められることはありませんでした。
つまり今の自分の気持ちとしては、純粋にクリエイター能力で年収をもらっていると思っています。なのでここに自分のこれまでの経験が追加されれば、さらに年収アップが望めるのではないか、と考えてしまっているわけですね。

ここにも不幸があるわけです。

仕事はお金だけではありませんが、お金もかなり重要度を占めています。特に年収が下がっているならなおさらです。
よく言われるのは上司の不満から会社の不満につながり、その不満は年収にまで影響を及ぼします。教員であれば、年収に不満は出てきても安いわけではないですし、校長や副校長、教頭はすぐに変わります。学校の雰囲気が合わなければ3年程度で異動することもできます。
そういう点においても教員は恵まれていたのかもしれないなと改めて思いました。

人を変えることは難しい。
自分が変わらなければいけないが、無理して変わる必要もない。

キャリアの作り方

教員の場合、キャリアを考えることはほとんどありません。あるとしても、教頭や校長を目指すのかといった話になると思います。またそれ以外では教育委員会に行ったり、日本人学校に行ったりするなどがあげられます。
小さなキャリアでは、ある分野の専門を極めやすいといった利点もあります。全国にさまざまな研究会があり、条件は教員であることだけで、かなり開かれています。しかもそこで得られたものは、目の前の子供たちに還元することができ、効果の実感も感じやすいことがあります。またそういったところに参加する教員は、自身が持つ情報の公開に対して前向きです。
参加費についても、ほとんどが無料で、会場費の割り勘(数百円程度)だったり、高くても2,000円だったりします。

一般企業の場合は、無料のセミナーはあるものの、ほとんどが数万円から数十万円のものになります。会社が費用を負担してくれる場合もありますが、キャリアを考えるならば、自ら参加する必要もあります。

当たり前ですが、会社はその人のキャリアを考えてくれません。その人があるキャリアを歩みたいと思っても、会社は知ったことではありません。もし自分が歩みたいキャリアが歩めないならば、転職するしかないのです。

どのような人生を歩みたいかによりますが、教員から一般企業に行くのはある程度チャレンジ精神のある人だと思います。
これまでの経験を活かしつつ新しいことにチャレンジするのか。
それとも経験を捨てて、新しいことにチャレンジするのか。

どちらも素敵だと思いますが、教員で培ってきたものを捨てることは難しいと思うので、それを活かす方向で考えたほうがいいと思います。

自分が貢献できるところを整理して、それが発揮できる環境かを見極める。
日本では1年での転職はかなりマイナスに評価されるので、少なくとも2年、3年は働かないと転職しづらくなっていく傾向があることを考えると、入社前に3年働けそうか?は考える必要があるなと思います。

裁量労働制とは

成果を出してくれたら働き方は自由だよ、というものです。
実労働が1時間だけでも成果を出せるなら8時間働いたことにするよ!
代わりに10時間とか頑張っても、8時間働いたことにするからね!
そこんとこよろしく!

みたいなものです。
かなり自由度の高い働き方です。ただし落とし穴があって、成果を出せなければやるしかないので、仕事が立て込むとかなり追われることになります。
会社としては定額働かせ放題なので、少しでも隙間があればどんどん仕事を入れてきますが、要望を伝えて自分で自分の仕事をコントロールしないと苦しくなるので、伝えるの大事!

裁量労働制のことを1年ぐらい理解していなくて、ずっと9時から18時まで毎日真面目に仕事をしていました。職務専念義務で鍛えられたおかげですね!
実は実労働は関係なかったので、キャリアのことも考えつつ、色々やっていくのがいいんだろうなと最近は思い始めました。とはいえ、そこまで器用ではないので、まずは読書時間を設けてみようかなと思っています。

このように裁量労働制だけでなく、年俸制ということだったり、色々な制度は理解していなければ、最終的には自分が困るので、理解しておくのは大切!
中途採用が多いために内容を省かれたり、質問したら後で、と言われて忘れられ、自分も追われて忘れてしまいってことがあったので、すぐに調べておくこととリマインドしておくのがいいと思います!制度のことはしっかりと理解しておかないとダメです!
どれくらい大切かというと、ポケモンカードではサポートカードぐらい大切です。これを知らないでポケモンカードをやったら、ほとんど負けます。精度を理解できていないとそれだけ致命的と覚えておいてもらえたらと思います。
いずれにしても、わからない単語が出てきたら、早いうちに調べて、法的根拠含めて理解しておくことが自分の身を守るために必要かと思います。何か疑問に思ったら、会社の人に聞くよりも、まずは調べてみる方がいいのかもしれません。

まとめ 環境と記録の重要性

自分が働いている環境は当たり前ですがとても重要です。たぶん、自分が思っている以上に環境の影響をじわじわと受けます。

何がどう影響を受けているのかわからず、どう変わったかもなかなか把握しづらいですが、記録を取ることで把握しやすくなります。
どういう仕事に心が躍ったか、これまで楽しかった作業が苦になったやあまりやらなくなったなど自身の心に関するメモや振り返りをしていくのがいいと思います。

自身の能力は環境に大きな影響を受けます。本来自分が持っているポテンシャルを生かすも殺すも環境次第です。殺されている環境ならば、自ら働きかけて生かす動きをしていきたいものです。

なんだか、まとまりのない話になりましたが…

以上、終わりっ!

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