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新作『いまはむかし』音声ガイド・日本語字幕付上映!(シネマ・チュプキ・タバタにて10/1金〜)

伊勢真一監督の最新作『いまはむかし 父・ジャワ・幻のフィルム』が、東京・田端にあるユニバーサルシアター〈シネマ・チュプキ・タバタ〉にて、音声ガイド付き・バリアフリー日本語字幕付きで公開されます!(10/1金〜15金まで)

また、10月の水曜日(10/27を除く)は、〈いせフィルム特集上映〉を開催!
最新作『いまはむかし』のほか、伊勢真一監督の父・伊勢長之助氏の遺作となった『森と人の対話』(1972年、50分、伊勢長之助監督)、長之助氏のご親友でもあったカメラマン瀬川順一氏を追ったドキュメンタリー映画『ルーペ』も、音声ガイド付き・バリアフリー日本語字幕付きで公開!

一度ご覧になった方でも、音声ガイド付きでご鑑賞いただくと、また新しい発見があると思います。
上記作品をすでにご覧になった方も、まだの方も、ぜひこの貴重な機会にユニバーサルシアター〈シネマ・チュプキ・タバタ〉で映画をご覧になってみてください。

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■10月1日(金)~15日(金) 
『いまはむかし』12:30~(※水曜除く)
 ★10月1日(金)上映後、伊勢監督の舞台挨拶有

10月6日・13日・20日(水)は「いせフィルム特集上映」開催!
10:30~『いまはむかし』(2021年、88分、伊勢真一監督)
     ★各日10:30の回上映後、伊勢監督トーク有
13:00〜『森と人の対話』(1972年、50分、伊勢長之助監督)
14:10〜『ルーペ カメラマン瀬川順一の眼』(1996年、89分、伊勢真一監督)
16:10~『いまはむかし』(2021年、88分、伊勢真一監督)

問合せ:CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)
TEL. 03-6240-8480 https://chupki.jpn.org/

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■『いまはむかし 父・ジャワ・幻のフィルム』(2021年、88分、伊勢真一監督)日本・インドネシア・オランダー━
亡き父を想う旅で辿り着いた”戦争”の真実。

戦時、日本はアジア各地を占領し植民地解放を謳った。
記録映画編集者・伊勢長之助(1912~1973)は、「文化戦線」の一員としてインドネシアに渡り、大東亜共栄圏という名目でプロパガンダ映画をつくった。
長之助の長男・伊勢真一(ドキュメンタリー映像作家)は、父たちがどんな思いで国策映画を手がけたのかを知るために、30年ほど前から取材を始める。
父の足跡と父たちが創った”幻のフィルム”の行方を追う長い旅。
やがて、その旅に伊勢真一の長男・伊勢朋矢(ディレクター)、長女・伊勢佳世(俳優)も参加する。
父から子へ、そして孫へ、時代の記憶が手渡されていく。
オランダで発見されたその国策映画は、およそ130本。
日本未公開の貴重なフィルムである(『隣組』『東亜のよい子供』『防衛義勇軍』『ロームシャ』『マラリア撲滅』等)。

語られなかった声に、耳を澄ませてみたい。
父をいとおしむ気持ちを込めながら、
あの戦争の時代の「真実」を描くドキュメンタリーは可能だろうか━━

私が三歳の頃、父は家を出た。
ちょうどその頃の写真が手元にある。私が父と写っている、たった一枚の写真…

「真一」という、ちょっと、気恥ずかしい私の名前は、戦時中、ジャワ(インドネシア)で国策映画を創っていた父が、もう二度と戦争をしてはならない、という思いで名付けたもののような気がしている。

写真の中の幼い私が、じっと今の私を見つめている。
「いまは むかし むかしは いま」

記録というよりも、記憶。
語られなかったその声に、耳を澄ませてみたい。
そうして記憶に触れてみたい。

父をいとおしむ気持ちを込めながら、あの戦争の時代の「真実」を描くドキュメンタリーは可能だろうか…
(かんとく・伊勢真一)

監督:伊勢真一

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■『森と人の対話』(1972年、50分、伊勢長之助監督)
伊勢真一監督の父・伊勢長之助監督の遺作
静岡県井川山林を舞台にした東海パルプのPR映画。
長之助監督の親友であった名カメラマン・瀬川順一が映す山で働く人々、彼らを囲む森の四季が、巧みな編集で構成されていく。
国策映画の名編集者としてキャリアを築いた長之助監督の遺作は、森と人の暮らしを見つめる映画であった。

監督:伊勢長之助
撮影:瀬川順一

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■『ルーペ 瀬川順一の眼』(1996年、89分、伊勢真一監督)
「誰も分かっちゃいないんだ!
カメラマンは、いないけど、いるんだ、
映画になった時に・・・」

戦前から戦中、そして戦後にかけ、数々の劇映画、記録映画、短編映画などの撮影に携わり、95年10月5日に80歳で亡くなった名カメラマン、瀬川順一。
彼を父親のように慕う伊勢真一監督が、10年近くに渡ってカメラを向けたドキュメンタリー。
題名の「ルーペ」とはカメラマンが撮影中に覗くファインダーを意味する。
瀬川氏は1931年に松竹キネマ蒲田撮影所に入り、のちに東宝の前身PCLへ移籍してカメラマンとなった。戦時中3度出征し、その合間に亀井文夫監督『戦ふ兵隊』のスタッフとして中国戦線に赴いた。
激動の時代を通し、日本映画界で「ルーペ」を覗き続けた瀬川順一が、ドキュメンタリーについて、カメラマンについて語る貴重な記録。

★96年度キネマ旬報文化映画ベストテン 第3位
★96年度日本映画ペンクラブ文化映画部門 グランプリ


監督:伊勢真一
撮影:安井洋一郎

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