見出し画像

7/10日比谷『いまはむかし』完成記念上映会のお知らせ

最新作『いまは むかし−父・ジャワ・幻のフィルム』完成記念上映会〔日比谷〕

■2021年 7月 10日(土)
日比谷図書文化館 B1F 日比谷コンベンションホール

11:00~ 伊勢長之助(伊勢真一の父、記録映画編集者)作品特集上映
・『ニュース特報:東京裁判-世紀の判決』(25分)
・『森と人の対話』(30分・遺作)
★ 上映後、伊勢真一監督・内藤雅行さん(カメラマン)他によるトークあり。
料金:1,500円(税込)

13:30~ 伊勢真一監督最新作完成上映
最新作 『いまは むかし -父・ジャワ・幻のフィルム-』(88分)
★ 上映後、伊勢真一監督と西村信子さん(長之助の長女)他によるトークあり。
料金:2,000円(税込)

*ご予約優先。*1日通しチケット 3,000円(税込)あり。 *障がいのある方1,000円、中学生以下無料。
問合せ:いせフィルム   TEL 03-3406-9455 / E-MAIL ise-film@rio.odn.ne.jp
https://www.isefilm.com


伊勢長之助 作品◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

伊勢 長之助 (記録映画 構成・編集者) 1912〜1973
1942年(昭和17年)、報道班員としてジャワ(インドネシア)に出征。国策映画を日映ジャワ支局の中心スタッフとして終戦まで創り続けた。『カラコルム(1956年)』『黒部峡谷(1957年)』『南極大陸(1957年)』『ミクロの世界』『日本万国博』など、戦後の記録映画の名作を構成・編集、『佐久間ダム(高村武次監督・岩波映画・1955年)』で日本映画技術賞を受賞。その豊富な経験と卓抜した技術によって「編集の神様」とも称され、日本のドキュメンタリー映画に多大な影響をのこした。

■『ニュース特報:東京裁判−世紀の判決』(1948年/25分)

第二次世界大戦後、昭和23年に行われた極東軍事裁判の速報ニュース。日本がアジアを植民地化していく過程を描き、大東亜戦争(太平洋戦争)の日本の戦争責任を問う。憲法第9条「戦争放棄」をメッセージして終わる。国策映画にかかわった伊勢長之助をはじめとする映画人による製作。

■『森と人の対話』(1972年/30分・遺作)

戦後、産業映画を創り続けた伊勢長之助の遺作。静岡県の井川山林を舞台に、東海パルプという製材会社の仕事を描いたPR映画。親友だった瀬川順一カメラマンによって捉えられた森と人とが向き合う四季を、伊勢長之助が見事に詩い上げた記録映画。森を育て、森に育まれて生きる人々のドキュメンタリーは、今の時代にも多くのことを語りかけている。


伊勢真一 作品◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

伊勢 真一(ドキュメンタリー映像作家) 
1949年東京生まれ。日常をふんわりと映し出す映像の中に生きることの素晴らしさが込められた独特の作風で知られる。『奈緒ちゃん』(1995年)『えんとこ』(1999年)をはじめ長年にわたり数多くのヒューマンドキュメンタリーを自主製作・自主上映で創り続けている。近作は『えんとこの歌 −寝たきり歌人・遠藤 滋』(2019年)で毎日映画コンクール・ドキュメンタリー賞、文化庁映画賞を受賞した。

■『いまはむかし -父・ジャワ・幻のフィルム-』(2021年/88分)

戦時中、日本はアジア各地を占領し植民地解放を謳った。記録映画編集者・伊勢長之助(1912〜1973)は、「文化戦線」の一員としてインドネシアに渡り、大東亜共栄圏という名目でプロパガンダ映画を創った。長之助の長男・伊勢真一(ドキュメンタリー映像作家)は、父たちがどんな思いで国策映画を手がけたのかを知るために、30年程前から取材を始める。
父の足跡と父たちが創った“幻のフィルム”の行方を追う長い旅。やがて、その旅に伊勢真一の長男・伊勢朋矢(ディレクター)、長女・伊勢佳世(俳優)も参加する。父から子へ、そして孫へ、時代の記憶が手渡されていく。
オランダで発見されたその国策映画は、およそ130本。日本未公開の貴重なフィルムである(『隣組』『東亜のよい子供』『防衛義勇軍』『ロームシャ』『マラリア撲滅』等)。

『いまはむかし』
予告編:https://www.youtube.com/watch?v=rPblnxvTA40&t=1s


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?