北欧の始まり
だいたいね、Silver Mountainを「シルマン」と略すあたりから、おかしいのよ。
80年代前半はメタルが盛んになってて、いろんなバンドの作品がリリースされてたんだ。日本でもマイナーレーベル(FEMSと名乗っていたはず)から出てきたこの作品。当時のMusic Life誌でもしっかりレビューされてたから、商流には乗っていたんだね。
1984年にね、この作品の日本版が出たというのは、画期的というか、良く見つけてきたな、という感じがします。今にも繋がる北欧メタルというジャンルの音を強く印象付けた作品だよね。見つけた人、世に出そうと決めた人、すごい才能だと思う。
もちろんマイナーなバンドなので、当時の中学生には買えず、初めてこの作品を聴いたのはCD版が出たころからだから、1990年代初めかな。その時でもかなり衝撃を受けたから、1984年当時に聴いた人はもっとすごい衝撃だっただろうね。衝撃と書くと、セーソクさん、っぽいけど、しょうがない。
レビューを見てみても、当時出始めのバカテクバンドとして注目されていたんです。ギターとドラムとキーボードの人ね。確かにメタルの世界はテクニック重視のところがあって、特にギターヒーロー全盛の時代ですよ。この時代にドラムとキーボードもバカテクだなんて、素晴らしいと思いません?聴きたいと思いません?聴きたいですよねえ。
ドラムとキーボードの人はその後、Yingwieさんのバンドに行ったり、Johansonというバンドで活躍したり、メタル人脈に足跡を残す人物なので、北欧好きな人ならチェックしてますよね。北欧メタルといえばEuropeが有名で、問答無用にFinal Countdownを思い浮かべる人はいるでしょうけれど、このドマイナーなバンドがいっぱい出てきて、その時の洋楽シーンを飾っていたという事実は外せないんですよね。知れば知るほど面白いんです。
しかも、このダサジャケですよ。80年代万歳!って気になります。
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