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まさに1981年のトップにふさわしい曲。Kim Carnes 'Bette Davis Eyes'

1981年の年間チャート第1位に輝いたのは、この曲。Kim Carnesさんですね。

曲の好みは人それぞれだとは思いますが、それこそ、これぐらい世界中で大ヒットした曲は無いですよね。イントロのシンセのリフレインも印象的ですが、そこに彼女の声が重なるとそれだけで、この曲の世界に引き込まれます。

Kimさんは、失礼だとは思いますが、決して上手なシンガーとは言えないですし、彼女の特徴であるハスキーな声も人によっては受け付けないでしょう。でもこの曲にはこの声でないとダメなんですよね。それこそ何でここまでの名曲に仕上がったのか、音楽にはこうしたマジックがあるのだなと思わせるような不思議な魅力にあふれた曲です。

元々カントリー・シンガーとして活躍していたのですが、彼女に曲はシンセサイザーを大胆に使っていたり、かなり楽曲的にも先進的なアレンジを施したものが多かったのですが、この曲で見事に花開きましたよね。カントリーの世界を飛び越えてます。この点も世界中でヒットした要因かもしれません。

この曲の冒頭でジーン・ハーロウという女優の名前を比喩的に使っていたり、グレタ・ガルボさんも出てきたり、かつての名女優の名前がふんだんに登場しているので、この曲で描かれる女性のイメージが重層的に、しかも具体的にイメージできそうですね。この歌詞も味わうべき逸品です。

とまあ、褒めすぎかもしれませんが、この曲には欠点が見当たらないんですよね。ちょうどこの時期が洋楽を聴き始めたころだったので、この曲の印象が強烈に残りすぎているのかもしれません。今聴き返しても、いい曲と思えます。


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