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コメディを彩る名曲 Billboard Top100を聴き返す  1981 9th Dolly Parton '9 To 5'

9位はDolly Partonさんの方の、'9 To 5'がランクイン。同名の映画の主題歌でもあっての大ヒットです。この曲の場合は映画の大ヒットもあってのヒットなんで、いわゆる'Raspberry Award'にノミネートされる映画とは違うという点には注意です。

このDollyさんも、スーパースターと言っても良い人ですよね。Countryの世界では、60年代から活躍されおり、歌手どころか作曲でもヒット曲を連発していますからね。その才能は侮れません。

さて、侮れないついでに余計なことを書きますが、写真でも見る通り、彼女の容姿は「デカパイ・ブロンド」なんですね。この作品以外にも映画には出演しておりますが、「キレイで明るいけれど、ちょっと天然入ってます」といった役どころが多かった方なんです。これね、アメリカンジョークの中でも、ブロンドジョークというのがあって、ブロンドヘアの美女をネタにした作品が多くて、この名称で語られる場合があるのですが、ここで言うブロンド美女の典型が、このDollyさんなんじゃないかな、って思うんですよね。

まあ作品の役どころなので、多少大げさに演じている点もあるので、値引いて考えるべき点だと思うのですが、彼女の場合はそうした役柄にあまりにもはまっているんですよね。彼女の映画を見れば、誰でも彼女の魅力にひかれると思いますよ。それぐらいの存在感を見せていた方なので、ステレオタイプとしての一女性像として扱われるというのもなんとなく、わかるような気がします。

といっても、この世はポリコレが幅を利かせておりますので、いつまでも女性蔑視ともとられないようなジョークを楽しんでいる場合でもないんでしょうけれどね。だけど、このジョークの裏に、Dollyさんの存在があるとするならば、少なくとも彼女自身は聡明で、慈善活動にも力を入れる社会的な意識も持たれているという点で、愛すべきキャラクターであるということで、かえってブロンド女性のキャラまでをも、一般的なものとして固定してしまった、という面があったのかもしれないですね。

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