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Billboard Top100を振り返る    1980 34th Kenny Rogers 'Coward Of The Country'

さて、35位は再度Kennyさんの登場です。この堂々としたお姿には荘厳さすら感じます。

さてこの歌は物語になってますね。優れた方がこの詞を訳されていますので、下をご参照いただければ幸いです。いやあ、こういうことをやる人がいるんですよ、レスペクトです。

ここで展開されている物語は、まあ、西部劇なんかでは一種ありがちな世界が描かれているわけですが、アメリカ人が好きそうな内容なんですよね。忍耐であるとか家族(ここでは恋人、妻かな)への愛、いざとなれば危険を厭わず立ち向かう姿など、キリスト教的、とりわけプロテスタント的な内容と言ってもいいのかな、アメリカ人の姿勢というか、考え方の基本的なものがここにあるんでしょう。

アメリカではもちろん大ヒットですが、他の国、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、カナダにスイスでも大ヒットしたんですね。この点面白くって、Funkとかディスコとかって、ドイツやフランスあたりでも人気が出る曲があるんですが、カントリーって、人気の出る国に特色が出るんですよね。キリスト教的な教義もカトリックとか、プロテスタント、国とかその地域でも違いが出るんですかね。

日本は、キリスト教を信仰されている方はいるけれど少数派だしね。また、こういった曲は言葉の壁もあって、なかなかヒットしないですよね。曲調はどカントリーだし。

おまけに日本人がTOP40チャートに求めているのは、もっとキャッチーで分かりやすい曲かもしれないですね。悪く言えば表層的に洋楽を聴いているということなんだけれど、でも日本で最初に人気が出るミュージシャン、外タレなんてのいるしねえ。不思議ですよね。

Billboardの記事書いてるのって、まあ、昔の曲しか知らないからっていうのもあるのですが、何かアメリカの歴史や政治とか、経済とか社会的なことが、音楽に反映されているところもあるんじゃないのかな、ことも気になっていて、ああ、こんなことあったよねって、ちょっと振り返るのもいろいろ気が付いて意味あるなって思ってるんです。オフザケで書いてるものもありますけれど。



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