カラクリ夫婦の伊勢市滞在記
こんにちは、カラクリ人形作家の原田和明です。このたび共同制作者で妻のめぐみとともに、伊勢市クリエーターズワーケーションで1月7日から2週間、伊勢市に滞在してきました。
山口市から車で伊勢市に向かいました。途中、サービスエリアで休憩しながら行くと、10時間くらいかかります。丸ニホテルに到着して、市役所の担当者さんからワーケーションの説明を受けました。「何かあればいつでもご連絡ください、お帰りの際にはお見送りに伺います」とのことだったので「おお、本当に2週間、何をするのも自由なんだなぁ!」と驚きました。その日の晩御飯は、一月屋(いちげつや)さん。カウンターに座って、美味しい料理をいただきながら、お店の方に伊勢市の観光スポットについて教えてもらいました。暖かい雰囲気のお店でした。
翌日は朝から夕方まで、スーパー銭湯「みたすの湯」で旅の疲れを癒しました。色んな種類の湯船があってとても気に入りました。みたすの湯には滞在期間中は何度も通って、入浴や食事を楽しみました。
僕たちが伊勢市にいるということで、岐阜県からお友達一家が会いに来てくれて、一緒に伊勢神宮へお参りへ行きました。最初は外宮。次の日は早朝から内宮へ。伊勢神宮は1000年以上前から変わっていないそう。変わるは訪れる人の姿だけで、伊勢神宮は1000年後もこのままなんだろうなと思うと不思議な感じ。二見興玉神社にも行って、有名な夫婦岩も見てきました。
更に香川や鹿児島からも友人達が会いに来てくれて、一緒にお伊勢さんへ。「月夜見宮」「月讀宮」「猿田彦神社」「佐瑠女神社」にもお参りしました。
内宮へ向かう道沿いにある古い建物を活かした商店街を歩くのも楽しかったです。おかげ横町で、自分へのお土産として、狐のお面やてぬぐいなどを買い、ふくすけで伊勢うどんを食べました。
そうそう、伊勢うどん。これまで食べてきたうどんとずいぶん違っていて驚きました。出汁の色が濃い。麺が太くてやわらかい。くせになる美味しさで、滞在中に色んなお店で伊勢うどんを食べました。「豚捨」(ぶたすて)という変わった名前のお店で食べた牛丼も美味しかった。伊勢と言えば「赤福」。寒いときに食べるぜんざいは格別でした。餃子の「美鈴」も何人かからおすすめされたので行ってきました。焼き餃子、評判どおりの美味しさ。水餃子も食べたかったのですが、売り切れだったり、再度訪れたときは定休日だったりと今回はご縁がなかったので、次回のお楽しみにします。
定食屋さん「HITOSARA」も丁寧に作られた手料理が身体にしみ渡る美味しさでした。伊勢の地ビールも気に入って毎晩のように楽しみました。「へんば餅」「二軒茶屋餅」など美味しいお餅も多かったです。八百匠のプリンも絶品で、伊勢には美味しいものが沢山溢れていました。
お店の方やホテルの従業員さんも、伊勢で出会う方々が皆とても優しくあたたかかったのも印象的でした。
観光や食事で出かけない日は、ホテルでノートにラフスケッチを描いたり、それをノートパソコンで設計図にしたりと、きちんとワークもしていました。仕事に疲れたら、ウクレレの練習をしたり読書をしたり昼寝をしたり。普段、作りながら考えるタイプなので、制作途中のやりなおしが多くて、そのたびに材料や時間が無駄になってしまうのですが、今回は、これまでになく設計に時間を使うことができました。今、山口の工房で、伊勢にいる間に設計したものを形にしているところです。伊勢滞在のおかげで、ずいぶんスムーズに制作が進んでいます。
伊勢市でのワーケション中に考えた作品が完成したら伊勢市のどこかに置いてもらえたら最高だなぁ、と考えていたところに「みたすの湯」の責任者の脇田さんからご連絡があり、お会いすることに。みたすの湯に僕の作品を置いてほしいとお伝えすると、快諾してもらえました。さらに観光協会専務理事の西村さんを紹介していただきました。西村さんからは伊勢市のことを色々と教えていただき、とても勉強になりました。
最終日、ホテルまでお見送りに来てくださった、伊勢市役所の担当者さんに感謝の気持ちをお伝えして、伊勢市を出発。山口の工房に戻ってきました。
これから、伊勢市をモチーフにした作品を作って、まずは「みたすの湯」に設置。ご縁があれば、他のお店や施設にも設置してもらえたらなと思っています。納品する度にまた伊勢に行けるのが楽しみです。伊勢市役所さん、伊勢市クリエーターズワーケーションというすばらしい企画をどうもありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします!
原田和明・めぐみ
原田 和明(Harada Kazuaki) からくり人形作家
【滞在期間】2022年1月7日〜1月20日
※この記事は、「伊勢市クリエイターズ・ワーケーション」にご参加いただいたクリエイターご自身による伊勢滞在記です。
伊勢での滞在を終え、滞在記をお寄せいただき次第、順次https://note.com/ise_cw2020に記事として掲載していきます。(事務局)