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<伊勢滞在記>牧野 永美子(Makino Emiko)

9月のある日、登録していたメーリスから「耳寄り情報」が回ってきました。
「伊勢市クリエイターズワーケーション」
ワーケーションという聞きなれない単語に「何の話かな?」とリンクを開いてみれば、今回のこの企画の応募要綱。なんて耳寄り情報。
「人生に一度はお伊勢参りを。」といういつの間に刷り込まれていた旅を実施するならばこの機を逃す手はないだろうよ?とメーリスが回ってきたその日に予定を確認し応募フォームを送信していました。
10泊11日
通常業務を前後に詰めに詰めてひねり出した日程。
海外旅行みたいな泊数の旅です。さすがにお伊勢参りだけでは済ませられまい。
宿泊先は10日間で二か所、どちらも伊勢市内。どう過ごそうか。
予定を立てるのは得意じゃないけれど自由行動は得意ですよ。

事前の調べで決められたのは
「伊勢神宮(外宮・内宮を二日に分けて)」「二見浦→松下」「朝熊ヶ岳登山」「現代美術館(南伊勢)」でした。
でもこれだけでは五日しか消費できない。
あとはどこに行こうかなとガイドブックやgooglマップをなめまわしていると気になるところはいっぱいあります。見たり聞いたりしてきたことを描き留める時間も必要だ。
あれ、10日じゃ足りないように思えてくる。。。とりあえずgoogleマップ上にリストをつくって適当にポンポン放り込んでいきました。
結局、事前に絶対行くと決めて置いた場所は上記の通りで、あとは時間を贅沢に使って散歩するように過ごしたり、描き仕事をしたり、地元の人とお話しする時間もあるだろうと予定を決めすぎずに臨むことにしました。

実際の10泊11日は毎日朝から晩まで出歩いて、訪れた場所はおおよそ70か所。多いのか少ないのかわからないけれどめいいっぱい楽しんだと思います。
訪れた場所をここですべてを語るにはとんでもない長文になって皆様に退屈をさせてしまうので、googleマップで作ったリストのリンクを共有させてもらうことにします。

https://goo.gl/maps/EU2vW3KYxh3pjJWY9

良かったらお暇なときにご覧ください。そのうち伊勢に行ってみたいな~とお考えの方に少しでも参考になれば幸いです。

これはマップに全て記せなかったのですが、樹齢の長い大楠が多いことも見どころでした。(木彫をやる人間にとっては血圧が上がる風景。)しめ縄でくくられているものもあればふとしたところにポンとドーンとあったりしておもしろい。
楠に対し、この地域だけの銘木「朝熊黄楊」という木は樹齢が100年を超えても直径100㎜ほど。朝熊山に生息しているそうですが私は見つけられませんでした。
電車やバス(五ヵ所線・御座線)の移動も見どころです。アトラクション感覚。景色が良くて、目に入ってくる風景のどこにでも行ってみたいと思いました。

あと伊勢の方々にもふれておきたい。
ずっと単独行動でしたが地元の方と会話をかわす機会が多くさみしい思いはしませんでした(もともとひとり好きですが)。どこでもちょっとした会話が交わしやすいなという印象。そしてもうちょっと話し込むと面白いことを聞いたりハッとするお話を聞いたり、楽しくおしゃべりすることができました。
皆さん気さく。おおらか。ありがとうございました。

長い歴史を持ち寺社仏閣遺跡も多くある地域ですが、「昔に途切れてしまった」感じはなく、そこに住む人によって新しいまま継続されきた風景がありました。とても大切にされている土地という印象。(20年周期の式年遷宮がこの地域一帯の人や風景に影響を与えているのでしょうか。そういえば徴古館の宝物は息が詰まるほど圧巻だったなあ。)

おわりに
10日間もいてちょっと地元のヒト気分になっていたので、さすがに帰り道はさみしかったです。
訪れた場所をまとめるために帰ってからもgoogleマップをなめまわしていて、地図上のどの道を行けばどこにつくのか何となくわかるのが少しうれしかったです。行けばよかったな~という場所も見つけてしまいました。
これから何度も訪れると思いますので、伊勢の皆様、その時はまたよろしくお願いいたします。

無題 - 2020年12月11日 22.57.19


牧野 永美子(Makino Emiko) 美術作家
https://mamamamakiko.wixsite.com/emiko-makino-

【滞在期間】2020年11月9日〜11月19日

※この記事は、「伊勢市クリエイターズ・ワーケーション」にご参加いただいたクリエイターご自身による伊勢滞在記です。
伊勢での滞在を終え、滞在記をお寄せいただき次第、順次https://note.com/ise_cw2020に記事として掲載していきます。(事務局)