伊勢という町
伊勢という町が好きです。
ハンドルネームにしたりゲームの主人公の名前にしたりするくらいは好きですが、どうしてこの町にそんなに魅力を感じているんだろうかと振り返ってみることにします。
伊勢とのかかわり
伊勢神宮という施設にずっと興味はありましたが、実際に初めて訪れたのは2012年あたり。式年遷宮の前でした。
社会人になってしばらく経ち、新しい会社に入って落ち着いたころ。精神的にもお金的にも余裕があったのだと思います。
一人旅は初めてでした。新幹線と近鉄特急を使って、東京駅から伊勢市駅へ向かいました。
当時やっていた、携帯のメールで更新できるブログで実況しながら旅行していたことを思い出します。
都会の喧騒から離れる、なんてかっこつけた言い方をできるほど都会での生活が長いわけではないですが、静かな環境、自分の生活件とは異なる空気、そして初めての一人旅での高揚感や不安などのいろんな感情が混ざり合って、特別な経験となりました。
ある種の刷り込みのようなものです。一人旅が楽しかった、その行先は伊勢だった、だから伊勢は楽しい。そんな感じです。
それから、少なくとも年に1回、多いときは4回ほど訪れていました。
といっても伊勢市駅と内宮周辺、あとはせいぜい二見や鳥羽あたりの電車で移動できる範囲しか行ったことがありません。ですので、「伊勢の何を知っているのか」と言われると、ほとんど何も知らないのだと思います。
それでも、特別に映っていたのです。
伊勢の魅力
神宮。
大きな敷地と圧倒的な存在感を持つ神様のいる場所が身近にあるというのは、どんな気分なのだろうと思います。
自分にとってはせいぜい年に数回、お金と時間をかけて訪れる観光地なわけですが、そこで生活している人たちはいるわけです。その人たちにとっては、神宮とそこにまつられる神様たちは日常の延長線に存在するものなのだと思います。
どこを旅行してももちろんほとんどの場合そこに住む人々はいるわけで、そうした「この地で生活している人たち」を眺めたり感じたりすると、不思議な喜びというか、高揚感を抱きます。
そういう意味で、「神様を抱く地とそこに存在している日常」そのものが、私にとっての伊勢の魅力です。
簡単に言うと、「いいなあ」という感想です。
もちろんその土地が生活において万能というわけではないでしょう。衣食住を含めて、苦労することもあるかと思います。
それでも、可能であれば伊勢に引っ越したいなと思う程度には、憧れがあります。
システム開発系のお仕事とかありませんかね。普通免許ないですけど。
おすすめの場所
おすすめ、というより単純に「自分が好きな場所」になりますけど。
外宮内宮は言わずもがなですが、私は内宮のほど近くにある猿田彦神社に訪れるのが好きです。
猿田彦神社にまつられている猿田彦大神は「みちひらきの神様」とされていて、物事を始めるときなどにご利益があるといわれています。
最初に伊勢を訪れたとき、個人的な理由で「新たなスタート」を切るタイミングだったので、そのことをお祈りしました。そのお祈りのために伺ったようなもので、我ながらあまりに本気だったのか、お祈りしながら涙があふれそうでした。
それから、伊勢を訪れるときには必ず寄るようにしています。境内もお気に入りの場所です。
それから、外宮から内宮までは距離がありますが、バスが走っていますしタクシーでも行けます。外宮の近くにレンタサイクルがあるのでそれを使うこともできます。
でも個人的には、外宮から内宮まで徒歩で向かうのが好きです。途中にいくつかの神社があったり、神宮徴古館というルネッサンス式の建物があったり、大学があったりします。大学へ通う学生たちを見かけると、ここでも日常を感じます。
徒歩だとだいたい1時間くらいなので、いい運動になります。帰りは疲れていたらバスに乗っちゃったりしますけど。
この1時間の徒歩のために伊勢に行っているという面もあります。
歩きたかったら近所で歩けばいいじゃないかと思うんですが、あの雰囲気を感じながら歩くのが好きなのです。
ちなみに、外宮から内宮までの間はいくつかの大きな道があります。
私が好んで歩くのは御幸道路という道です。多少遠回りになるのか時間がかかりますが、道は広い前述した神社の近くを通るので、雰囲気を感じるには一番いいルートだと思います。
この道には、外宮前から内宮前までずっと石灯篭が並んでいてわかりやすかったんですが、2018年ころに撤去されてしまいました。メンテナンスも大変だし地震などで倒壊したら事故の元ですからね。残念ですが、仕方ないところではあります。
終わりに
ここ1年ほど、情勢もあって旅行ができず、伊勢にも行けませんでした。
もう伊勢行きたい欲があふれ出しそうです。
そんな中、11月中に伊勢に行くことになりました。GoToを活用して比較的安く宿泊できるようなのでありがたいです。
気を付けるべきことはたくさんありますが、1年ぶりの伊勢、楽しんできたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?