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砂糖

目に映る世界が砂糖だとわかっていない君が僕の世界の甘い砂糖だった
未来にないと気づいた現実がそれすらもまた砂糖であって甘いお菓子に囲まれて生きるなんて幻想を最初から持ち合わせていない世界線のあの子が圧勝だっただけ
残念
気づいた時にはもう遅いなんて言葉やり直したくない君が放った戯言
存在しているものよりしていないものの方が愛おしいだなんて皮肉誰が思い付いたの?
透明になったあの子は存在してないのと同じだから愛おしいって?バカみたい
夏はこれからだしあの子は一生夏の中
苦しいなんてバカなこと言ってないで夏に追いついた後にパーティーをしよ
ユートピアの遊園地で廃れていく街並みを一緒に眺めていたいだけだった
あの子はただの角砂糖。
Insulinが大量分泌されたこの世界
不運と幸運の狭間なんてただの存在しないビデオテープ。
逆再生した夢の中で逆さになった家の壁にぶつかってみんな死ぬの
誰も予想できないその終わり方に興奮が隠せなかった
支配欲に浸りまくったその精神に喝を入れたあの冷蔵庫の中の刺激物をあの子が食べなかったら空を飛べていた
かもしれないのにね
献血が国家の大事なペットの吸血鬼のためだなんて誰が予想したの?
落としたショートケーキに群がる
未来も過去も平行線だなんて笑っちゃう
今日が明日の5:26
みんなの知らない秘密を知ってるあの子に今日会いにいく

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