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『メモの魔力』レビュー

1日1冊本を読んで、レビューを書いてみようと思う。
最初の1冊は、前田裕二さんの『メモの魔力』。過去に1度読んで、「フツーのことしか書いてないな」とさらっと読み捨ててしまった1冊。
しかし一転、最近僕の中で、「前田裕二」がホット。それは、彼自身の生き様を知るにつれて、彼が、

「圧倒的な努力」の中で、再現可能な「勝ち方」を法則化し、結果を出していること
● 僕が最も苦手なキーワード「努力」「継続」「常に考えること」「自己分析」「メモを取ること」...がいかに大事なことか、僕の人生に突きつけてくること

がひしひしと伝わってくるくるから。耳が痛いけど、「毛穴剥き出しにして」(前田さんがよく使う表現)彼から今、学ばなければ!と直感した。
改めて精読した『メモの魔力』から、レビューを始めてみようと思う。

1. この本を一言で

「自分はどうなりたいか?」目的意識のメガネで世界を見ると、まるで見え方が変わる。目的意識のメガネで、目の前の現象を「抽象化」し、自分の向き合う“アジェンダ“に「転用」することで、すべての出来事を自分の血肉に変えることができる。そのための手段が「メモ」である。

2. 3つのポイント

① メモのFMTは「タイトル → fact → 抽象化 → 転用」。これは思考のフレームワーク

「タイトル」:その出来事に、ユニークな名前をつける。これが共感を生む。
「fact」:出来事
「抽象化」:その出来事が、つまりどういうことなのか?抽象化する
「転用」:抽象化したことを、自分の”アジェンダ”(自分が向き合う課題)で具体的にどう活かせるか?具体的に考える。これがTODO。

② 「抽象化」は、右脳と左脳を行き来する
「抽象化」するためには2ステップ。

STEP1 「右脳」で何が心に響いたのか、直感で判断
STEP2 「左脳」でその理由を説明する

「左脳」で説明するときのポイントは、

What:つまり何か?どういう関係性か?
How:どういう特徴か?
How:背景にある理由・原理は?

③ 常に"アジェンダ"=OUTPUTを持つこと
「自分の人生の目的」「今向かっている課題」これらが明確であればあるほど、「抽象化」「転用」の精度が上がる。
OUTPUTを強烈に意識することで、自分にとっての「必要性」が高まり、情報の吸収力・分析力が格段に上がる。

3. 刺さったこと

「具体化」することで誤魔化さない
向き合っている問いに答えが出せない時、なかなか行動に移せない時、前田さんは「それは向き合っている課題が"まだ曖昧だから"」とアドバイスする。
このアドバイスは、「アイデアが浮かばない」というスランプに陥った時、とても有効な解決策になると思う。
これは、安宅さんが『イシューからはじめよ』で、「良いイシューとは、解決可能なこと」であるとする考え方にも通ずる。
例えば、
「どうしたらこのチームは良くなるか」
という抽象的な時に答えを出すことは難しいが、それを1段階具体化し、
「どうしたらこのチームから、新しいアイデアが出てくるようになるか」
「どうしたらチーム内のコミュニケーションロスの発生・情報の偏りがなくなるか」
と、問を立て直すことで一気に答えを出しやすくなる。

「人生の目標に向かって努力する」だけがモチベーションではない
モチベーションには2つのタイプがある、と前田は言う。
それは、

トップダウン型 と ボトムアップ型

人生のゴールを決め、それに向けて必死に努力を積み上げる「トップダウン型」は、わかりやすい成功者に多い。例えば、孫正義は、19歳の時に人生50年計画を立て、驚くほど忠実にその計画を達成している。
しかし一方で、自分が面白いと思うこと、今目の前にあることに全力で向き合う、というボトムアップ型もあるということだ。
まさに自分は「ボトムアップ型」と思っていたので、「このままで良いのだ」と救われた気落ちだった。

4. 最後に

この本のアドバイスに従って、具体的な宣言を2つ。

・今日から毎日、noteでのoutputを意識して1日1冊本を読む。noteを書く
・自分の琴線に触れた「出来事」を、前田式"メモ魔"術で、抽象化・転用をする

ここまで読んでいただきありがとうございました。
明日は、『動画2.0 VISUAL STORYTELLING (NewsPicks Book)』です!



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