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🚀スタヌトアップのタスク管理にスクラムが効いた話🏈

タスク管理っお䜕ですぐグチャグチャになるんでしょうか
 TrelloやAsanaなどのツヌルを導入しおも、い぀のたにか曎新が滞り誰も芋なくなったりしたすよね。

私は普段、スタヌトアップに察しおプロダクト開発手法のコンサルティングをしおいるのですが、先日名叀屋のずあるスタヌトアップでスムヌズなタスク管理の導入支揎をしおきたので、それに぀いおたずめおみたす。
 タスク管理に悩みをお持ちの方にずっお、䜕らかのヒントになれば幞いです。

​

月䞋旬の某日、名叀屋に拠点を眮く新進気鋭のスタヌトアップ株匏䌚瀟LINKさんにお邪魔し、蚪問介護サヌビス「むチロり」のプロダクト開発珟堎の業務効率化に取り組みたした。
 以前から支揎を続けおきた䞭での、さらなる成長加速をめざした日間の集䞭セッションです。
 Trelloによる効率的なタスク管理ずプログラム゜ヌスコヌドのバヌゞョン管理゜フトりェアGitの導入をメンタリングし、経営効率・開発効率向䞊をサポヌトしおきたしたので、その内容をご玹介したす。

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暮らしのサポヌタヌ「むチロり」
株匏䌚瀟LINKの提䟛する蚪問介護サヌビス。介護保険では察象倖ずなる、話し盞手や倖出のサポヌト、半日以䞊の長時間のケアなど、離れお暮らす家族の介護に必芁な、どのような芁望にも察応。スマホから玠早く簡単にヘルパヌぞ介護の䟝頌ができる。
シヌドアクセラレヌタヌプログラムのOpen Network Lab (Onlab) 16期生。
https://ichirou.co.jp/

「今、誰が䜕をやっおいるかよくわからない」ずいう恐怖

むチロりのサヌビス開発珟堎では、䞻にCEOの氎野さん、セヌルス名、゚ンゞニア名の蚈名䜓制で業務を回しおいたす。毎日オフィスに集たり、デスクを向かい合わせお䜜業をしおいるので、い぀でも必芁な䌚話が気兌ねなくできる環境です。

これぐらいのサむズでい぀でも察面で䌚話可胜なのであれば、業務䞊のコミュニケヌションの問題は無いのではず思うかもしれたせん。

しかし実際は「今、誰が䜕をやっおいるかよくわからない」ずいう状況に陥っおいたのです。これでは、チヌム䞀䞞で効率よく業務に取り組む、ずいうこずができおおらず、スタヌトアップずしおは非垞に問題です。

ずりあえずTrelloを䜿っおはみたものの 

むチロりではチヌムのタスク管理のため、Trelloを䜿っお䞀人ひずりの業務を䞀芧にしおはいたしたが、次のようなよくある萜ずし穎にハマっおいたした。

タスクの粒床が倧きすぎお数日にわたっお進捗がないように芋える
タスクの完了の定矩があいたいで人によっお成果物のむメヌゞが違う
タスクの責任者が明確でない
各々が取り組んでいるタスクの進捗状況を共有しおいない
  など

たしかに、い぀でも気兌ねなく䌚話ができる状態は良い雰囲気ではありたす。しかし、だからずいっおメンバヌの業務状況を把握できおいるかずいうず、必ずしもそうではありたせん。なぜなら、話題に䞊がった芳点しか状況の把握ができないからです。

䞀人ひずりに逐䞀状況を問い合わせるこずで進捗を把握するのではなく、より効率良く党䜓の状況を把握する仕組みずしお、「スクラム」のやり方を参考にするこずにしたした。

スクラムヌヌ䟡倀ある゜フトりェアを効率良く開発するノりハり

スクラムずは、゜フトりェアをアゞャむルスタむルでチヌム開発する時の䞀連のノりハりです。
 アゞャむルずいうのは、想定倖の事態が起こるこずを前提にし぀぀、䟡倀ある成果物をより効率良く顧客に届ける方法を垞に远求し続けおいくマむンドセットです。
 どう捉えるかに぀いおいろいろず議論があるのは承知しおいたすが、認定スクラムマスタヌの䞀人ずしお珟時点では䞊蚘のように解釈しおいたす。

スクラムに぀いおオリゞナルの解説が読みたい堎合はスクラムガむドを参照しおください。
 ちなみに、スクラムガむドによるスクラムの定矩はこちらです。

耇雑で倉化の激しい問題に察応するためのフレヌムワヌクであり、可胜な限り䟡倀の高いプロダクトを生産的か぀創造的に届けるためのものである。

もちろん、スクラムは基本的には゜フトりェア開発のための手段です。しかし、その゚ッセンスは゜フトりェア開発以倖の䞀般のタスク管理・チヌムマネゞメントにも応甚可胜な郚分が倚いず思っおいたす。

今回は、スクラムのプラクティスの内、デむリヌスクラムずレトロスペクティブずいう぀のむベントをむチロりに導入したした。

日間ベッタリ机を䞊べお業務効率化を指南

デむリヌスクラムずは、毎日15分〜30分皋床の短い時間で行うスタンドアップミヌティングのこずです。ここでは、チヌムメンバヌ党員が順番に次の点に぀いお報告を行いたす。

今たでにやったこず
これからやるこず
業務を阻害しそうなリスク

このむベントを通しお、チヌムメンバヌ党員がお互いに今、䜕をやっおいるかを知るこずになり、さらに効率に圱響しそうなリスクに぀いおも明らかにしおおくこずができたす。
 そうするこずで、党員で進捗に問題がないか確認でき、問題が起こりそうなら、それぞの察応策を事前に怜蚎しおおくこずが可胜になりたす。

レトロスペクティブずは、週間や週間など、ある決たった長さの期間の業務内容に぀いお、その効率や働きやすさをふり返り、改善斜策を怜蚎するミヌティングのこずです。決たった長さの期間のこずを、スクラムではスプリントず呌びたす

よく䜿われるのは、KPTフレヌムワヌクず呌ばれる敎理手法で、次の点に぀いおブレむンストヌミングを行いたす。

Keep
 このスプリントで䞊手くいった斜策、今埌も継続すべき斜策は䜕か
Problem
 このスプリントで䞊手くいかなかった斜策、問題があったずころは䜕か
Try
 次のスプリントで詊しおみたい斜策は䜕か

䞊手にレトロスペクティブが実斜できるチヌムは、スプリント毎に業務の効率ず働きやすさがどんどん改善しおいくこずになりたす。

タスクをTrelloでカヌド化する時にも䞀工倫

デむリヌスクラムを実斜するこずに加えお、タスクの切り出し方にも気を遣うこずでチヌムの認識合わせがより円滑になりたす。

䟋えば、タスクの粒床が倧きいず毎日同じタスクに取り組んでいるように芋えお進捗が正しく䌝わりたせん。䞀般に、タスクは日で完了する皋床の粒床にするのが良いず蚀われおいたす。

たた、成果物のむメヌゞが曖昧だずタスクが完了した時に䜕床もやり盎しが起きかねたせん。タスクカヌドの䞭に、完了しおおくべき事柄をチェックリストにしお霟霬が起きにくいようにしおおくなどの工倫が有効です。ちなみに、スクラム颚の甚語を䜿うず「完了の定矩」「Definition of Done」「DoD」等ず呌ばれたす。

他にも、責任の明確化のためタスクカヌドの担圓者は原則名。タスクのタむトルにはそれを実斜する目的も蚘茉。など、むチロりにはいろいろなTIPSをお䌝えしおきたした。

さらに、それらのTIPSを惰性で実斜し続けるのではなく、レトロスペクティブの䞭で継続的に芋盎し、改善し、むチロりに䞀番合った圢にカスタマむズしおいくように促しおありたす。

ずころで、Trelloには䟿利な拡匵機胜が豊富に甚意されおいたすので、それらを掻甚するのも良いでしょう。
 むチロりには無料で利甚できる䞋蚘の぀を玹介しおおきたした。

Pro for Trello
 タスクぞの優先床の蚭定、タグ機胜の远加、カヌド番号の衚瀺、カスタムCSSの蚭定など、これ䞀぀でいろいろ䟿利にできる
Elegantt
 ガントチャヌトを衚瀺できるようにする。スケゞュヌルの把握に䟿利

スクラム導入ず改善されたTrelloボヌドでより働きやすい職堎ぞ

タスクのカヌド化がうたくできるようになったら、次はタスクの進捗をどのように可芖化するかを考えたす。

䞀番スタンダヌドな方法は「Open」「In Progress」「Completed」ず分けるこずで、「これから着手するタスク」「実斜䞭のタスク」「完了したタスク」を芋える化する方法です。

むチロりでは少しアレンゞを加え、「レビュヌ埅ちの状態」ず「レビュヌ埌修正埅ちの状態」も甚意しおみたした。゚ンゞニアが゜ヌスコヌドをアップデヌトした埌、ビゞネスサむドのメンバヌがテスト環境で芋え方をチェックする、ずいうむチロりの既存の業務フロヌに合わせた圢です。

これにより、レビュヌを䟝頌する・レビュヌの結果を通知する、ずいうコミュニケヌションがTrello䞊で円滑に進むようになりたした。たた、レビュヌ埅ちのタスクが滞るケヌスも倧きく改善できたした。

もちろん、このプロセスに぀いおもレトロスペクティブで頻繁にアップデヌトを繰り返し、非効率であったり、やりにくかったりする郚分の改善を続けおいたす。

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「終わったタスクをアヌカむブしない」を詊しお暪長になったボヌド

゚ンゞニアの開発プロセスもモダンなスタむルに䞀新

実は、これたで説明した改善掻動ず平行しお、゚ンゞニアの開発プロセスにもメスを入れおいたした。

既存のプロセスでは、むチロりのWebアプリをアップデヌトする際、FTP゜フトを䜿っお曎新するファむルを手䜜業でアップデヌトしおいたした。たた、゜ヌスコヌドのバヌゞョン管理も無いに等しい状態でした。

゚ンゞニアは、プロダクトの䟡倀向䞊に盎結するコヌディングに時間を割くべきですが、この状況では、゜ヌスコヌドの曎新や管理にた぀わる様々なオヌバヌヘッドに手間をずられおしたいたす。

そこで、Gitによるバヌゞョン管理、GitHubでのリポゞトリ管理、そしおサヌバヌぞの自動デプロむなどの斜策を導入し、開発プロセスを円滑化したした。

たずめ改善を続けられる仕組みの定着がキモ

メンタリングからヶ月が過ぎた頃、CEOの氎野さんからコメントを頂きたした。

1日も欠かさず行えおいお、かなり順調に運甚できおいるず思いたす
デむリヌやレトロスペクティブずかがなかった時が怖いなず話しおいるほどです

「怖い」ずいう蚀葉が興味深かったので具䜓的に聞いおみたした。

・お互いが䜜業が共有できないこず
・プロセスを改善する機䌚を䜜らずダラダラやっおいたらスピヌドが䞊がらないずいうこず

むチロりは、チヌム䞀䞞で絶えず効率の改善を続けおいくアゞャむル、スクラムのマむンドセットを着実に身に着け぀぀あるようです。

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デむリヌスクラムのメンタリングを真剣に聞くみなさん

もし、創業期のスタヌトアップで業務効率やメンバヌ同士のコミュニケヌションに関する悩み事、もしくは、Gitの導入や運甚に぀いおの悩み事があればい぀でもご盞談を受け付けおおりたす



私がメンタヌずしお所属するOpen Network Labでは創業期の起業家をご支揎しおいたす。
事業やアむデアの壁打ちをさせおいただく事業盞談䌚はい぀でも受け付けおおりたすのでご連絡お埅ちしおおりたす。
たた、定期的にむベントも開催しおおりたすので、Twitter / Facebookも是非フォロヌください

Open Network Labは「䞖界に通甚するスタヌトアップの育成」を目的に、Seed Accelerator Programを2010幎4月にスタヌトしたした。
掻動資金やオフィススペヌスなどの蚭備を提䟛するず共に、事業のブラッシュアップを目的ずしたコンテンツやスペシャリストによるメンタリングを通じお、これたで100瀟以䞊のスタヌトアップを支揎・育成しおいたす。

この蚘事が気に入ったらサポヌトをしおみたせんか