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美術館学芸員のキャリアプランについて

私は、全ての職業は技術の修練によって、つまり経験によるトライアンドエラーによって、ある程度のレベルまではいけると考えている。 そして、学芸員は公的な仕事の中では特にそういった側面が強いと思っている。 まさに専門職としての強みである。 一般的に学芸員は専門職採用としての選抜試験を経て任用される。稀にそうじゃないミュージアムもあるが、そんなミュージアムは芸術文化を蔑ろにする悪の組織だ。 そして、学芸員の世界は、職人と同じで技術技能の修練と知識の蓄積によって成り立つ世界であるべ

    • 美術館学芸員採用試験についての所感(筆記編)

      はじめに 皆様こんばんは。 はじめまして。I.Fと申します。 これから美術館学芸員に限定した採用試験についての所感を述べます。 個人の感想なので不手際があってもご容赦ください。では、はじめます。 私は、今のところ「学芸員」という仕事をして生きています。 この仕事についたのは完全に成り行きです。 別に小さい頃からなりたかったとか美術が得意だったわけでもなかったのですが(っていうか音楽のが成績が良かった笑)、就活で民間企業を受けたら見事に全滅してしまったのと、定職につかない

      • ジョーカーは何処に?-Where is the Joker?-

        ○『ジョーカー』における笑いとアイデンティティ  『ジョーカー』という映画について語り、ジョーカーが何の表象であるかを考えようとする時、まず、アーサーとジョーカーの二面性について言及する必要があるだろう。人を笑わせたいと願い、コメディアンを目指すアーサーは道化師の仮面をつけることによってジョーカーという存在に変身する。ジョーカーに変身したアーサーは街を混乱と恐怖の渦に巻き込んでいくが、この映画は、単に悲惨な生い立ちや社会構造によってジョーカーにさせられてしまった誠実な青年の

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