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感性と人工知能

味覚コンセプトから味を創造する新たな商品開発にAI技術を活用したシステムのテスト運用の記事がありました。

記事によれば、長年の経験を要した熟練技術の伝承のほか、新商品のレシピの効率的な考案が可能になると書かれていますが、味覚や香りとった五感を通して知覚し,何かを感じて,好き嫌いといった感情や購入するに値するかの判断について、AIにどこまで期待できるのだろうか。

正解不正解があるものは,学習すれば獲得できるからAIに教え込めば正解の確度のしきい値を決めれば判断できるけど、「感性」にはそもそも正解不正解がなく、人によってまちまちだからAIには無理なのか。でも、AIの本来のコンセプトが人を支援して共生するものだから無視できない。

五感(視覚、聴覚,触覚,味覚,嗅覚)の中では、視覚については、早くから画像認識技術が開発され、聴覚も音声認識があるし、味覚や嗅覚も各種センサーが開発されてきているから、かなり定量化されているようにも思う。どうも触覚だけは、どうやって数値化するのかはわからないが。

それでも、数値化されたとはいえ、その数値が人それぞれにとって与える意味合いは異なってくるから、それを一義的に判断することは難しい。ある画像を見て、何が写っているのかは画像認識できるが、イメージがもたらす雰囲気、例えば明るい感じ、暗い感じ、楽しい感じなどは、今は判断つかない。AIを搭載したロボットを人間らしくと感じるためには、人間同士のコミュニケーションのように感性の部分を共感できるようにならないと難しいのかと思う。

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