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気候変動の影響を受ける国:先進アナリティクスによる気象災害予測

ドイツのシンクタンク Germanwatch が毎年Global Climate Risk Indexを発表していることを知りました。そのレポートの中で、気候変動・地球温暖化の影響を最も受けた国ランキングを発表しているのですが、2021年度版は以下の通りでした。

第1位はモザンビーク、2位はジンバブエ、3位のバハマに続いて、日本は第4位。最も影響を受けた10か国に入っているのは、G8先進国では唯一。さらに前年レポートでの最も受けた国は、なんと日本でした。自然災害が多いとは感じていましが、自分たちがそこまで世界の中でもひどい状況にあったとは、思いもよらなかったですね。日本の順位を押し上げたのは、2つの台風がもたらした強風と豪雨、それに伴う水害や土砂災害、さらに酷暑による熱中症により死者が多かったことなどと説明されています。

最近の天気予報は、昔と比べて格段に精度が上がっている感じます。1週間以内であれば、どこで天気が崩れるかの予測はほとんど外れていないように思います。気象衛星の存在や、改良を重ねられている予測アルゴリズムによるシミュレーションの結果なのか。それでも自然が相手なので、予期しない事態となり災害が起きてしまう。一般的な天気予報のメッシュは20キロメートル四方なので、その中でのばらつきの分布までは、予測しづらい。より細かいメッシュでの数時間~1日先の大雨や暴風の予測が防災のためには必要だと改めて思います。

IBM のグループ企業である The Weather Company の特長の一つに、メッシュが500メートル四方で15分ごとに更新されることを思い出しました。同社は、極めて高精度な気象予報データとアクションにつながる知見を何百万もの消費者と何千もの企業に提供して、世界で最も正確な予報を提供することは第三者機関(Forecast Watch)が認めています。実は皆さんの身近なところでも活用されています。

加えて全世界レベルで異常気象や自然災害情報を住民に通知して、早期に災害対応を進める活動もしていることを付け加えておきます。


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