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#38 自信を失っていた時期、私をすくいあげてくれたのは【伊佐知美の頭の中】

今日の朝、目が覚めたらまだ5時半で、窓の向こうはまだ真っ暗。夜の世界で。

それでも、久しぶりに聞く、けれど聞き慣れた虫やカエルの鳴き声、バナナの葉が風に揺れてこすれる音、遠くから風に乗って運ばれる春と夏の間の波の音が、丘の上のこの2階の部屋まで届いていて。

沖縄の読谷村に戻ってこられて、眠って、目を覚まして、海が見える部屋にいる。その事実がどうしようもなく嬉しくって、本州よりも30分ほど遅い6時半頃の日の出を過ぎても、そのまま眠ることができなくて、結局空の色が完全に朝に変わるまで、ベッドに座りながら外の世界を眺めてしまった今朝。

誰にも言わず、というわけではないけれど、少しだけ沖縄に戻ってきました。

昨年9月頭に沖縄を出てから、半年ぶりの読谷村。前に暮らしていたお家のすぐ裏に、とっても素敵な一軒家の宿があってね。私は毎週土曜日の朝に、ヨガをするためにそこに通っていたのだけれど。

海と空と緑の木々たち、南国の花々。そういうものを眺められる静かな漆喰壁や天然素材のテキスタイル、石鹸などが並ぶ3室のみのお部屋と、風が気持ちいい海を眺められるヨガができるリビング・ダイニング、星が眺められるデッキに、無農薬の畑、朝採りのサラダ、フルーツ、オーガニックコーヒー、近所にグルテンフリーの選択肢も豊富なパン屋さん、とかがあってね。

以前、体調不良が発端となって沖縄の家を片付ける時も、「このお宿があるから、私は読谷村のこの暮らしに戻ってこられる」と自分を納得させられた部分がある、私にとって大事な場所です。

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