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第1回 藍さんの芸能音楽研究部 ライナーノーツ

5月4日に行われた「藍さんの芸能音楽研究部」のライナーノーツです。

そもそもこのイベントがなぜ開催されたかということ、そして終わってみてしばらくたった私の心境についてまとめてみました。

たかみさんからの呼び出し

事の発端は、おおもとをたどるとミリオンドールのアニメで、マリ子の声を伊藤美来ちゃんがあててくださることになってからでした。
それをきっかけに、スタイルキューブさんから伊藤美来ちゃんの所属するStylipSの東京ドームシティホールのコンサートにご招待いただき、私がStylipS全員の似顔絵いりの色紙をプレゼントしたことがきっかけで、私がスタイルキューブさんのオタクだったことがバレてしまい、社長のたかみゆきひささんから呼び出しを受けたことがきっかけでした。

そういった交流がきっかけで、私がガチでアイドルが好きなこと、マンガのためにネタにしたのではなく、この業界に愛があって作品を描いていること、好きってレベルじゃなくしゃべり始めたら止まらない濃すぎる知識と様子を面白がっていただいて、引きこもってないでそういう私の側面も盛り上げていこうよと言ってくださったたかみさんが、ロフトプラスワンのあの場を用意してくださいました。

芸音研の理由

部室コンセプトにしたいと執拗に私がこだわったので、そこも自由にさせていただきました。芸音研がいいのではないかと提案してくださったのはたかみさんのアイデアでした。
私は高卒で働いていたので、大学の漫研の部室の雰囲気や、みんなで部誌を出すことや、互いに知識を評論しあう空気にとても憧れていたので、たかみさんから芸音研が昔どういう立ち位置だったのかを聴いて、古き良き時代の芸音研のような場所を作りたいという思いが明確になっていきました。

能登さんと寺嶋さん

スタイルキューブさんでやらせていただくと聞いて、能登有沙さんにはぜひお呼びしたいと思っていたので私から提案しました。そうすると、ハロプロがきっとトークの軸になるよね、という話になり、もう一人どなたかお呼びするとなった時に、私から寺嶋由芙さんにお声がけさせて頂いた次第でした。

ハロプロを軸にして、初心者の方でも楽しめるアイドルブームのでき方をトークする内容はかたまっていたのですが、その時系列にぴったりハマるかたちでお二人のキャリアがトピックスになるので、能登さんがハロプロエッグを卒業して、スタイルキューブに所属して声優さんやモーションアクターの活動をしていく姿や、寺嶋さんが作曲家コミュニティに潜り込んでソロ活動を始めて、アイドルグループに加入して、そして卒業後またソロで活動するドラマティックな姿を、おふたりのファン以外の人たちにも面白く伝えられるのではないかと考えていました。

終わった今となっては、そういったトークの題材だけではなく、ほんとうにおふたりにお願いしてよかったなという気持ちでいっぱいです。

能登有沙さん

私はいつも能登さんがStylipSやその他の現場で、周りを引っ張って頑張っている姿をファンとして見ていたので、このイベントでは私がのっちのやりやすいような仕切りができれば…!と思っていたのですが、もう完全に私が助けられてしまいました。話題につまったり転換のきっかけは能登さんがすごくいいタイミングでやってくださるし、歌コーナーもまさか恋ベルをやってくれるなんて思っておらず(歌唱人数的な意味で)あの頃のハロプロ曲をこうして本物として目撃できるとは…!という感動で胸がつまりそうでした。

もうすぐ発売されるソロシングルでも一緒にお仕事させて頂いてるので、今度お仕事するときは私がのっちになにかお返しできるといいなあとたくらんでおります。

寺嶋由芙さん

私の中で寺嶋さんは、私の個人的な転機にいつも助けてくださるイメージがありまして、(コラボグッズやファンミーティング出演など)ゆふぃすとの皆様にもお世話になっておりますし、今回もそういう助けて頂いた転機になったなと感じています。寺嶋さんの魅力って、ゆるキャラが好きとか、twitterやLINEがうまいといった目に見えてわかりやすいものだけでなくて、本人の個性や機転のきく頭の良さとか、オタクとの関係性だと私は思うのです。

そういう言葉でキャッチーに表現できない魅力が彼女の現場にずっといたくなる理由だと私は思っているので、メディアやパブリックイメージとして今ゆっふぃーが打ち出しているキャッチーなもの以外の生の魅力を、ロフトプラスワンで皆様に体感してもらいたかったという趣旨もありました。
結果はどうだったでしょうか。

私はお二人のファンがどっちのことも好きになるみたいな展開をねらっていたので、もしそういう風な場所を作れてたらしめしめ!と幸せな気持ちになります。

ミリオンドールと芸音研

私にとってミリオンドールは、昨年まではそれだけに打ち込んで人生の時間をすべて費やす仕事だったのですが、今年フリーになって、他人とこうしてお仕事ができる機会を頂けたことがとても転機になったと感じています。
今でもミリオンドールが私の人生の最優先なものには変わりないのですが、一人で完結する仕事は、どうしても似たようなアイデアが市場にあふれたり、クオリティ勝負であったり、大きい資本によってダメージを受けたりしてしまうところがあります。
ミリオンドールを頑張ったことで、私がひとつ得たことが、愛のある人たちや、面白い事に挑戦させてくれる人たちが集まってきたことなんだなと感じています。

部員のこともそうだし、芸音研の開催にあたって協力してくれた皆様のこともそうです。

簡単になにかを誇張したり、ばかにしたり、思い込みだけでやることじゃなくて、思いがあってやれることや、ステージの上のためになることを、これからも貫いていこうと思います。
大切なお仕事が、ミリオンドールともうひとつ芸音研が加わったことが、私にとってものすごくうれしいことでした。

芸音研にお越しくださった皆様、本当にありがとうござました。
次回第2回の開催も、期待してて待っててくださいねー

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