平気で生きられるようになるために
安全基地という言葉を知っているだろうか。
安全基地(あんぜんきち、英: Secure Base)
アメリカ合衆国の心理学者であるメアリー・エインスワースが1982年に提唱した人間の愛着行動に関する概念である。
子供は親との信頼関係によって育まれる『心の安全基地』の存在によって外の世界を探索でき、戻ってきたときには喜んで迎えられると確信することで帰還することができる。
現代においては子供に限らず成人においてもこの概念は適用されると考えられている[1]。
[引用:Wikipedia]
私はずっと自分の存在が許せなくて、存在してもいい理由を探していた。
何者かでなければ存在してはいけない気がしていて、場に合わせてまたは求められる姿に合わせて、様々な自分を演じてきた。
私には心の安全基地がなかったのだ。
様々な文献を読むとそこには「親子関係」について描かれていて、私は両親に愛されてこなかったのだと思っていた。
特に、「母親」を手に入れたいと考えていた。
私は普段、自分の欲しいものを手に入れるために絵を描く。
この間誰にも見せないからと思ってこっそり母親を描いてみた。
それはずっと自分に禁じてきた行為で、意を決して筆を取った。これでやっと母親を手に入れられると思った。
だけど結果は違った。
全くしっくりこなかったのだ。
そしてハッキリわかった。
私が求めていたのは現実の「母親」ではないと。
私は「母親」という言葉に、絶対的な味方・無性の愛という言葉を連想する。
私が求めていたのは「私を受け入れてくれる私」、そこにそういった行為の自分の中の象徴、「母親」という言葉を重ねていたのだ。
それを勘違いして、現実の母親の愛に気がつけずにいたのだ。
「心の安全基地」がないのは私の問題なのだ。
どうしたら私は私を受け入れられるのか。
なんで私には安全基地がないのか。
きちんと対峙しないといけない。
まずはこれからこのことを、きちんと母親に話そうと思う。
それから、絵を描く。
平気で生きられるという感覚を知りたい。
私は私から愛されたいし、私を愛してあげたい。
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