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リラックス効果−日本酒に含まれる化学物質(2)−

日本酒の中で大吟醸酒や吟醸酒は果実のような香り(吟醸香)が楽しめるために、日本酒ファンに特に人気があります。ファンでなくとも名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。

吟醸香の主要な成分としては、リンゴのような華やかな香りのカプロン酸エチルという化学物質と、バナナのような芳醇な香りの酢酸イソアミルという化学物質が知られています。

最近、これら吟醸香の成分を嗅ぐことでヒトにもたらされる効果が検証されました。成人女性18人分の試験データを解析したところ、吟醸香にはストレスや不安などの感情を抑える心理的な効果と、安静時に働く副交感神経活動を優位にする生理的な効果があることが確認されたそうです。
本試験の結果から、日本酒における吟醸香はヒトの心と体に高いリラックス効果をもたらしていることが明らかになりました。

テレビなどで大々的に宣伝している健康情報は、試験管中の試験や動物実験の結果による信頼性が低いものが少なくないのですが、吟醸香についてはヒトでの効果が確認できたことから信頼性は高いのではないかと思います。

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