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リラックス効果−お茶に含まれる化学物質(2)−

お茶に含まれるテアニンという化学物質は、緑茶の旨味を醸し出すアミノ酸の一種です。

ヒトを対象にした実験で、テアニンを摂取した後に、脳内にα派(安定時に見られる脳波で心のリラックス状態を示す)が増加したという結果が複数報告されています。また、テアニンには副交感神経(気分を落ち着ける神経)を活性化する作用もあります。したがって、テアニンを豊富に含む緑茶(玉露、上級煎茶、抹茶)にはリラックス効果が期待できるわけです。

低温(50-60℃)のお湯でじっくりお茶を入れると、テアニンをできるだけ多く抽出することができます。
一方、70℃以上の高温のお湯で入れると、コーヒーなどにも含まれるカフェインが多く抽出されてくるようになります。カフェインは興奮を促すために睡眠を妨げるので、特に夜は注意が必要です。

要するに、低温のお湯で入れるとテアニンは多くカフェインは少ないお茶になりますから、リラックス効果を得るには理想的です。

ただ、朝ならば眠気覚まし用に、高温で入れてカフェインが多く含まれるようにするのも良いと思います。

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